今週末に開催されるFIM スーパーバイク世界選手権(SBK)ミサノ戦で、ピレリ(Pirelli)はWorldSBK、WorldSSPクラスに新型タイヤを投入する。WorldSBKでは、リアにデベロップメントソリューションSCXのA0557スペック、フロントにA0508スペックのSC1が採用され、WorldSSPでは、スタンダードSC0コンパウンドよりグリップ力が強い、リアのスーパーソフトSCXがミサノでデビューする。
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また、ミサノ戦では、12歳から20歳までの若いライダーに、プロの世界でレースに参加する機会を提供するために創設されたヤマハのシングルメイク選手権「Yamaha R3 bLU cRU European Cup 2021」の初戦が開催される。

このクラスのライダーは、すでにスーパーバイク世界選手権の全クラスで使用されているピレリDIABLOスーパーバイク用スリックタイヤ(フロント110/70-17 SC1コンパウンド、リア140/70-17 SC1コンパウンド)を使用する。

1969年に設計されたミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリは、1972年にスポーツ競技の開催を開始し、長年にわたってさまざまな近代化工事が行われてきた。現在の全長は4,226メートルで、そのうち1,850メートルがストレート、510メートル地点がゴールラインとなっており、右コーナーが10、左コーナーが6となる。

2015年には、塩分と湿気の影響を軽減するために特殊なアスファルトを使用して、サーキットの全面的な再舗装が行われた。長い右コーナーでは、バイクがバンクした状態が続くため、タイヤのショルダー部に大きな機械的・熱的ストレスがかかるため、タイヤにとってはかなり厳しいコースとなる。
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WorldSBKクラスとWorldSSPクラスのソリューション

MOTUL FIMスーパーバイク世界選手権の第3戦が開催されるミサノで、ピレリは例年通り全クラスにスリックタイヤ、インターミディエイトタイヤ、レインタイヤを含む4,647本のタイヤを用意した。

WorldSBKでは、6種類のスリックタイヤが用意されている。内訳はフロント3種類、リア3種類で、フロントに関しては、アラゴンとエストリルで使用された3つのソリューションのうち、スタンダードSC1(ソフトコンパウンド)とデベロップメントSC1 Z0628(ソフトコンパウンド)の2つが採用されている。

さらに、デベロップメントSC1 A0508も用意されており、これはソフトコンパウンドで、特にコーナー中盤でのグリップとフロントエンドのフィーリングを最大限に高めている。
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リアには2つのスタンダードコンパウンドと1つの新コンパウンドが用意されており、スタンダードスーパーソフトSCXとスタンダードソフトSC0の2種類のタイヤが用意されている。デベロップメントSCX A0557は、スタンダードSCXと同じコンパウンドを使用しているが、新構造により加速時の安定性とサポート性が向上しているものだ。

これら3つのレーシングソリューションに加えて、アラゴンとエストリルで成功を収めたY0449スペックのスーパーソフトソリューションが予選で使用可能で、各ライダーは2本このタイヤを使用出来る。

WorldSSPクラスでは、フロントに2本、リアに3本の計5本のドライタイヤを選択することが出来る。フロントには、アラゴンとエストリルと同様、スタンダードソフトSC1とスタンダードミディアムSC2が用意されている。リアにはスタンダードソフトSC0とスタンダードミディアムSC1に加えて、今回のワールドスーパースポーツクラスでデビューする新規格のスーパーソフトSCXが用意されている。

(Source: Pirelli)

(Photo courtesy of Pirelli)