ソフトタイヤを最後まで丁寧に温存して走りきったマルケスはこれでスプリント含めると4レース連続でグリッド後方から追い上げての表彰台獲得となる。もちろんチャンピオンシップ争いをする上では予選順位の改善が必要となるが、予選での新品タイヤがフロントをコーナーエントリーでプッシュする問題が引き続き解決出来ていないことが原因のようだ。
この状況からの表彰台は嬉しい
マルク・マルケス
「14番手からの改善に関して誇らしく持っているわけではありません。これは予選でミスをしていることの証明でもありますからね。ソフトタイヤは序盤に高いグリップがありましたけど、うまく機能するかわかりませんでした。その状況でもアプリリアのアレイシ・エスパルガロをキャッチ出来たので3位を獲得出来て嬉しいですね。チームと共に苦戦の中で作業をしてきての結果ですから嬉しいですね。」
「新しいバイクの1年目は特に難しく、昨年同じバイクで他のライダーが何をしていたか理解するところからです。なにか問題が発生した時に一歩対応が遅れてしまうんです。土曜の朝には他のDucatiと同じような調整をすることで問題が良くなりました。23年型の特徴やクセがありますが、他の強みもあるんですよね。ロングコーナーではタイヤをかなり摩耗してしまうのが弱点なんですが、ホルヘ、ペッコのライディングを参考にしてタイヤ消費を抑える走りを適用しています。それがソフトタイヤを温存させる秘訣ですね。」
「ヘレスは優勝出来るペースがありましたが自信はありませんでした。ル・マンではペースがありましたから、トップにおいつくことが出来ました。今日はトップ5のぺースがありましたが、集中してブレーキングポイントでミスをしないようにして、ライダーを抜く時にタイムを無駄にしないことを心がけました。」
「追い上げていく際にはこれが重要ですから。序盤はモルビデリなどがリアタイヤをかなり消耗するライディングをしていたので、彼らを抜くことが出来ませんでした。正直今日は最後まで3位争いをしているとは思っていなかったんです。ひたすら集中してトップ5を走行していました。」
「予選における問題はわかっていて改善の方法もわかっています。自分の強みはコーナーエントリーなんですが、予選でNEWタイヤを履くとリアがフロントをプッシュしてしまうんです。セットアップ面を含めて理解を深めていく必要があります。」
(Photo courtesy of michelin)