ロウズ7番手、バッサーニ8番手
2025年FIMスーパーバイク世界選手権(WorldSBK)に参戦するbimota by Kawasaki Racing Team(BbKRT)が、オーストラリア・フィリップアイランドでの2日間の公式テストを完了。開幕戦を目前に控え、アレックス・ロウズとアクセル・バッサーニは、新型 bimota KB998 Rimini の最終セットアップに向けた調整を進めた。 2月17日から18日にかけて実施されたテストでは、初日は晴天に恵まれ、ほぼ無風のコンディション。しかし2日目は午前こそドライだったものの、午後は雨に見舞われた。最終セッションの終盤になってようやく路面が乾き、両ライダーはその限られた時間を活かしてラストミニッツのテストを実施。 ロウズが総合7番手、バッサーニが8番手のタイムを記録し、開幕戦に向けた準備を完了した。
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アレックス・ロウズ(総合7位)
「テストは良い内容でした。午後のセッションでいくつか試したかったことがありましたが、終盤になってようやく数周できました。大きな変更を加えたことで、レースウィークに向けた良い方向性を見つけることができたと思います。全体的にポジティブなテストだったし、楽しめましたし、何事もなく終えられました。 bimota KB998 Riminiでの初レースが楽しみです。バイクは ユーズドタイヤ でも良い感触でしたし、長距離レースのタイヤ交換にも対応する準備はできています。ピットストップの練習もしてきましたし、全員にとって同じ条件です。 」
「スーパーポールレースも好きですし、今回の長距離レースは『スーパーポールレースが5回あるようなもの』ですね。その中でピットストップが入る形です。まずはスーパーポール予選をしっかり決めて、レースに集中するだけです。気分も良いし、新たな挑戦のスタートが待ち遠しいですね。」
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アクセル・バッサーニ(総合8位)
「今回のテストはまずまずでした。異なる種類のタイヤで走行し、何が可能かを理解しようとしましたが、2日目はコンディションが変わりやすく、難しいテストになりました。 ヘレスやポルティマオのテストと比べると、バイクのフィーリングがかなり違っていたので、いくつか調整を加えました。その結果、レースに向けて良いベースを見つけられたと思います。ただ、最終日の午後は天候が悪く、わずか8分間しか走れませんでした。結局、3周しかできず、雨の後で路面もあまりクリーンではなかったので、あまりプッシュできませんでした。 とはいえ、テストはテスト、レースはレース。短い休息を挟んで、開幕戦に挑みます。何が起こるか楽しみですね。」
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ペレ・リバ(アレックス・ロウズ担当チーフクルー)
「スムーズなテストでした。最も重要だったのは、冷静に作業を進め、これまでの取り組みを理解すること。毎年オーストラリアに来ると、みんな興奮気味になりますが、転倒も多いので慎重に進めました。 アレックスは非常に集中していて、良い形でバイクを学べています。これまでのテストでは雨に見舞われたこともあり、走行時間が限られていましたが、今回のテストプランに沿って大きな課題に取り組めました。レースウィークに向けて、最適なセットアップで挑みます。」
マルセル・ドゥインカー(アクセル・バッサーニ担当チーフクルー)
「今回のテストは、開幕戦前の最終調整として非常に満足のいく内容でした。特にドライコンディションだった今朝の走行で、バイクをフィリップアイランドの特性とリアタイヤに適応させる作業を進めました。 昨日の段階で課題を把握していたため、今朝の走行で的確な調整を施し、アクセルはレースディスタンス以上の距離を安定して走行しながら、常に改善を続けていました。午後の天候はやや残念でしたが、楽しんで走れたと思います。 また、昨日と最終日には ホイール交換 の練習も実施。これまでにも経験はありますが、事前にリハーサルしておくのは重要です。2日間のテストを最大限活用し、レースに向けて準備は整いました。」
(Photo courtesy of BbKRT)