2025年MotoGP第3戦アメリカズGPのプラクティスはドライコンディション、路面24℃という環境での走行となった。路面は徐々に乾いていく難しいコンディションとなり、このコンディションでFP1で転倒を喫したマルク・マルケス(Ducati Lenovo Team)が2’02.929のトップタイムを記録。終わってみれば2位のファビオ・ディ・ジャンアントニオ(Pertamina Enduro VR46 Racing Team)に0.736秒もの大差をつける形となった。3位はファビオ・ディ・ジャンアントニオのチームメイトのフランコ・モルビデリが好調を維持。FP1に続き好タイムを記録して3位となった。

マルケス、得意のCOTAで圧巻のスピード
FP1ではターン2でハイサイドとなったマルク・マルケスだったが、プラクティスでは圧倒的なスピードを披露。COTAの王者としての貫禄を見せつける圧倒的な走りで、が2’02.929を記録してトップとなった。なお、チームメイトのフランチェスコ・バニャイアは10位となりQ2出場権を掴んだ。なお、11位のファビオ・クアルタラロとの差は僅か0.120秒だった。
VR46mの2台が好調を維持
前戦のアルゼンチンGPから好調を維持するフランコ・モルビデッリは、FP1でトップタイム、続くプラクティスでも好調さを維持してプラクティス3番手となった。チームメイトのファビオ・ディ・ジャンアントニオはマルク・マルケスに続く2番手を記録。しかしマルク・マルケスとの差は0.736秒と大きい。
トップ5台をDucatiが独占
プラクティス4番手はアレックス・マルケス(BK8 Gresini Racing MotoGP)で開幕からの2戦に続きスピードを発揮している。なお、5番手にはチームメイトでありルーキーのフェルミン・アルデゲルが入った。トップ5までがDucatiとなり、引き続きDucatiのスピードが目立つ結果だ。
ミラーは再びトップヤマハの位置を維持
ヤマハ勢トップとなったのはジャック・ミラー(Prima Pramac Yamaha) だ。2’03.953のタイムはマルク・マルケスと比較すると 1.024差と大差となるが、5番手のアルデゲルとのタイム差は0.051秒に過ぎない。なおファクトリーチームのファビオ・クアルタラロは11位でQ2進出を逃し、リンスは17番手だった。
ジョアン・ミルがベストホンダライダー
プラクティスでは成績をしっかりと残したいジョアン・ミル(Honda HRC Castrol)が9番手で、Q2進出を決めた。チームメイトのルカ・マリーニは15番手、ヨハン・ザルコは20番手、チャントラは21番手となった。
小椋はCOTAにやや苦戦か
MotoGPバイクでCOTAを走るのが楽しみと語っていた小椋 藍(Trackhouse MotoGP Team)は14番手でQ1からの出走となる。MotoGPのコースの中でも5513mと非常に長く、テクニカルなCOTAだけにMotoGPマシンでの走り方への調整がうまく行けば、上位に浮上してくることを期待したい。