アレックス・マルケスがポール獲得、クアルタラロはQ1突破からフロントローへ

アレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)が、カタルニアGP予選で圧巻の走りを見せ、ポールポジションを獲得。1分37秒536の驚異的なラップタイムでオールタイムラップレコードを更新。2番手にはQ1から勝ち上がったファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、そして3番手にはマルク・マルケス(ドゥカティ・レノボ・チーム)が並んだ。

Q1:バニャイアとマルティン、まさかの敗退

Q1にはホルヘ・マルティン(アプリリア・レーシング)、フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、クアルタラロ、FP2最速のジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)と、直近のワールドチャンピオンたちが勢揃い。しかし、序盤で上位を占めたのはファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46)とジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハ)だった。

その後、ミルがペースを上げてP2に浮上。クアルタラロは1分38秒417を記録しP3につけたが、ディ・ジャンアントニオとの差は0.186秒。マルティンはP7、バニャイアはP10と、タイトル獲得経験者たちにとっては厳しい展開。残り3分で上位陣に変動が発生。ラウル・フェルナンデス(トラックハウスMotoGP)とミゲル・オリベイラ(プリマ・プラマック・ヤマハ)がトップタイムを叩き出すも、クアルタラロが1分37秒906で再びレコード更新しP1へ。ディ・ジャンアントニオもP2に返り咲き、Q2進出を決めた。一方、バニャイアは最終ラップでP11、マルティンもP8に終わり、両者ともQ1敗退となった。

Q2:アレックス・マルケスが記録破りのポールポジション

Q2開始直後、マルク・マルケスはヨハン・ザルコ(CASTROLホンダLCR)にターン1でスリップストリームから突っ込まれ、初アタックが台無しに。一方、アレックス・マルケスは1分37秒台で即座にP1を奪取。ペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー)はその後タイムを更新。その後クアルタラロがP1に浮上するも、アレックス・マルケスが1分37秒914で再逆転。初期タイムではアコスタがP3、ザルコがP4、フランコ・モルビデリ(プルタミナ・エンデューロVR46)がP5、マルク・マルケスはP6。残り5分でアコスタが再チャレンジ。セクター3までで0.176秒のマージンを築き、P1へと飛び込むもトラックリミット違反で記録は抹消。

そしてドラマは最終局面に。アレックス・マルケスが驚異の最終セクターで1分37秒536をマークし、マルク・マルケスに0.4秒差をつけてトップへ。クアルタラロも反応しP2へ浮上。アコスタは再挑戦でタイム更新するもP4止まり。その後モルビデリがP4に飛び込み、アコスタはP5へ後退。アレックスがマルクを追う形で兄弟が連なってアタックするも、マルクはターン5で大きくフロントを失いポール争いから脱落。アレックス・マルケスがポールポジションを獲得し、クアルタラロ、マルク・マルケスが続く形で予選が終了した。

2列目はモルビデリ、アコスタ、ディ・ジャンアントニオ。金曜速かったKTM勢はやや後退したが、アコスタにとってP5は十分な位置。ザルコはP7に後退し、8番手には小椋藍、9番手にエネア・バスティアニーニ(レッドブルKTMテック3)。ルカ・マリーニ(ホンダHRCカストロール)はP10で、11番手にブラッド・ビンダー(レッドブルKTMファクトリー)、12番手にはマルコ・ベッツェッキ(アプリリア・レーシング)が並んだ。