苦戦の予選から一転、地元で掴んだ表彰台

サンマリノGPのスプリントで表彰台を掴んだファビオ・ディ・ジャンアントニオは、予選の苦戦を乗り越えた末の結果に満足感を示した。背後から迫るフランコ・モルビデリの存在にプレッシャーを感じながらも集中力を切らさず走り切り、地元開催のこの舞台で、特別なヘルメットとともに歓喜の瞬間を迎えた。その赤いヘルメットには幼少期に贈られたポケットバイクへの想いが込められており、描かれたティラノサウルスは6歳の夢を象徴している。家族の前での活躍、そしてF1ドライバーのランド・ノリスとの交流も加わり、心に残る特別な一日となった。

幼少期の思い出が詰まったヘルメットへの想い

「予選がタフだったので表彰台を獲得出来て嬉しいです。改善は出来ていたのものの十分な結果ではありませんでした。フランキーが背後まで迫っていたので最後まで気が抜けませんでしたね。チームと共に地元でスペシャルヘルメットで獲得した表彰台は嬉しいですね。自分が6歳になった時に人生一番の贈りものと言えるポケットバイクをもらったんですが、そのバイクは真っ赤でティラノサウルスのシールが貼ってありました。今回のヘルメットはそのバイクを表していて、真っ赤のヘルメットにティラノサウルスが描かれています。世界で最も美しいヘルメットとは言えませんが、自分にとっては最高のデザインなんです。」

家族とファンの前で特別な一日、ランド・ノリスとの交流も

「スプリントの3位ではありますが、家族も来てくれましたし本当に思いで深いレースとなりました。F1ドライバーのランド・ノリスと交流も出来ました。彼とMotoGPバイクとF1に関する意見交換なども出来て非常に貴重な経験でしたね。」