終盤の逆転に向け順調に展開も、突如のパンクに見舞われる
アレックス・マルケスとのギャップを冷静に詰め、終盤の逆転に向けて着実に動いていたフランチェスコ・バニャイア。しかし突如としてリアグリップが急激に低下、原因はレース途中に起きたパンクだった。ターン1でマシンが制御を失う寸前の挙動に危険を察知し、自らレースを止める決断を下した。問題の本質に向き合える形となったマレーシアGPでポジティブな手応えを掴んでいたが、不運のトラブルに見舞われる形となった。それでもバニャイアは、冷静に現実と向き合い、問題の本質に目を向けようとしている。

レース中の状況とパンク発覚までの経緯
「プッシュしつつ状況をコントロールしようとしていた時でした。アレックスとの差は0.7秒ほどだったんです。アレックスはリアをかなりプッシュしていましたから、残り5周ほどで追いつけると思って落ち着いて追っていたんです。しかしその後リアグリップが急激に低下したのが感じられました。結局パンクしていたわけですが、ペドロに追いつかれている状況でリアのグリップがなくなり、ターン1のエントリーでリアが大きく流れてレースを止めないと危険だと感じました。本当に不運ですが、レースでは起き得ることではあります。」
日本GPからの流れと課題への取り組み
「今週末は日本よりも調子が良かったです。日本GPではバイクが信じられないほど良いフィーリングでした。その後現実に戻りインドネシアでは状況を再度理解する必要がありました。今回はその後のレースで、問題に関してしっかり作業をするチャンスだったんです。今は本来の問題にしっかりと目を向けようと考えていますし、今回のアクシデントに関しては落ち着いて受け入れようと考えています。」
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。