ミシュランは気温がレースにおいて重要な要因となったドイツGPにおいて、ミシュランのタイヤが十分な耐久性を発揮し、その中でマルク・マルケスが勝利を収めるのを見届けました。

3,671mのザクセンリンクにて開催されたレースにおいては高いトラック温度が観測され、30周のレースの中でアスファルトの温度は46℃に達しました。ミシュランチームがシーズン開幕前にタイヤのアロケーションを決定した際に、このような予想外の高い気温のコンディションは想定していなかったため、MICHELIN Power Slickにとっては、このコンディションに対応するためには厳しい環境となりました。しかし昨年のデータと知識によってチームは、全てのバイクに最適なコンパウンドを選択することが出来ました。

レースがスタートする中で、6種類のうち5種類のスリックタイヤが異なる組み合わせで使用され、使用されなかったのは唯一ハードのリアタイヤのみとなりました。マルケスはハードフロントにソフトリアの組み合わせ。マルケスは土曜の予選で2輪車として最速のタイムでポールポジションを獲得していました。シグナルが消えると、ホルへ・ロレンソが1周目からレースをリードします。ロレンソはソフトフロントにミディアムリアの組み合わせで、序盤からリードを築くべくプッシュを続けました。ロレンソは12周までレースをリードしますが、13周目にマルケスが1位となります。その後マルケスはチェッカーフラッグを受けるまで1位を譲ることなく、22周目にファステストタイムを記録し、ザクセンリンク9連勝を達成しました。

残りの表彰台かけた戦いは89,242人のファンにとって素晴らしいもので、バレンティーノ・ロッシは6位から2位をミディアムタイヤを前後に履いて獲得。チームメイトのマーべリック・ビニャーレスはミディアムフロント、ソフトリアを履いて3位を獲得しました。またしても表彰台を獲得した3名の選手のタイヤ選択は異なっており、異なるMICHELIN Power Slickの組み合わせが、ライダー達に最適なパフォーマンスを提供しました。

ダニロ・ペトルッチは4位を獲得し、独立チーム1位を獲得。アルヴァロ・バウティスタが今シーズン最高となる5位を獲得し、ロレンソは6位でチェッカーを受けました。7位にアンドレア・ドヴィツィオーゾ、8位に今シーズン限りでの引退を表明したダニ・ペドロサ、9位にヨハン・ザルコ、10位は同じく今シーズン最高の結果を獲得したブラッドリー・スミスとなりました。

ミシュランとMotoGPパドックはこれから夏休みに入り、今後の10戦に備えます。チャンピオンシップが再開されるのは、8月5日にブルノにおいて開催されるチェコGPからとなります。

マルク・マルケス

「レースは素晴らしいものでした。また買ったのかとも言えますが、そう簡単なものではないんです。今週末はずっと天候が良かったですから、全てのライダーとチームが最高のセットアップ、その中での妥協点を全てのタイヤで試す事が出来ました。それもあって、レースの中では様々なフロントとリアの組み合わせが使用されていましたね。そして正直なところ、タイヤは想像していたよりもずっとコンスタントでした。ここでは特にタイヤの左サイドの要求が大きいですからね。タイヤは今日非常に良い形で機能したと思います。非常にコンスタントでファステストラップを22周目に記録することが可能でした。」

ミシュラン・モータースポーツ 2 輪マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「我々が想定していたよりも遥かに暑い週末だったため、全てのタイヤにとって非常に厳しい週末でした。
ほぼ全てのセッションが昨年のほぼ2倍の気温という状況でした。しかし我々が持ち込んだタイヤのセレクションはこの過酷な状況の中で練習走行、予選の中でしっかりとこの状況に対応し、全てのセッションにおいてトップライダー達が昨シーズンよりも速いタイムを記録しました。マルクは予選においてザクセンリンク最速のタイムを叩き出し、これは非常に嬉しい結果でした。レースにおいてもライダー達のタイヤ選択は様々で、表彰台を獲得したバイクのタイヤ選択も全て異なっているという状況でした。前半戦は厳しいコンディションのレースもありましたが、これから短い夏休みに入ります。これで後半戦にリフレッシュした気持ちで挑む事が出来るでしょう。ブルノでは再びレース後にテストがありますが、その中で2019年に使用するタイヤのテストを行います。」

(ミシュラン プレスリリース)

(Photo courtesy of michelin)