レプソルホンダのダニ・ペドロサは今期限りでの現役引退を今年7月に発表。今後はホンダでテストライダーを続けるのか、それともMotoGPに何らかの形で関わっていくのかと言われていました。しかし、どうやらペドロサはホンダではなく、KTMのテストライダーのオファーを受けるようです。

現在KTMのMotoGPプロジェクトを率いるマイク・レイトナーは、ペドロサの元クルーチーフだった経緯があり、レプソルホンダ同様、KTMもRed Bullのスポンサードを受けているということもあります。KTMはレギュラーテストライダーのミカ・カリオが負傷し、今期の復帰は無理と判明した時点でランディ・ド・プニエを2018年一杯テストライダーとして起用。ダニ・ペドロサを新たにテストライダーとして迎えることで、2019年からはダニ・ペドロサがメインのテストライダーとなることが予想されます。

なお、ペドロサはKTMにおいてはワイルドカード参戦の予定はなく、完全にRC16の開発に専念していくとされています。ホンダで長年トップレベルで戦ってきたペドロサは、KTMのファクトリーライダーであるポル・エスパルガロ、ブラッドリー・スミス、来年のファクトリーライダーであるヨハン・ザルコと比較してもスピードのあるライダーです。

MotoGPマシンをその限界域で走らせること、ファクトリーライダー達と同等のレベルで走らせることが出来ない限り、しっかりとしたマシン開発は難しいと言われていますが、ペドロサがテストライダーであれば、KTMのマシン開発が大きく前進する可能性は大きいでしょう。

(Photo courtesy of michelin)