ミシュランはタイトルスポンサーとなったオーストリアGPが開催されたフィリップアイランドにおいて、マーべリック・ビニャーレスが優勝するのを見届けました。4,448mのサーキットで行われたレースは、週末を通じて強い風、低いトラック温度が特徴でした。これが全てのライダー、メーカーのセットアップを難しくし、レースに向けて最適なMICHELIN Power Slickを選択するのを困難にしました。

レース開始が近づくと選択可能な6種類のコンパウンドのうちの4種類が選択され、唯一選択されなかったのはハードのフロント、リアのミディアムタイヤのみでした。ポールポジションを獲得しタイトルを既に獲得しているマルク・マルケスはミディアムのフロント、ハードのリアタイヤを選択しました。しかしホールショットを奪ったのはミディアムのフロント、ハードのリアタイヤを選択したダニロ・ペトルッチでした。
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しかし1周目の後にレースをリードしたのは地元のヒーローであるジャック・ミラーでした。その後はトップが何度か入れ替わりました。残念ながらマルケスとヨハン・ザルコの接触によって両者がリタイア。しかしエキサイティングなレースはその後も続き、冷たい路面でライダー達は限界までタイヤをプッシュし、フィリップアイランドの高速コーナーの中で、MICHELIN Power Slickは彼らに多大なる自信を与えたのです。
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ビニャーレスは8周目にレースをリードし、ソフトフロント、ハードリアのタイヤを履いたヤマハのバイクを完璧にコントロールし、後続に追いつかれることなくレースを終えました。彼の優勝はヤマハにとっては昨年の6月の優勝以来初の優勝となり、これでモビスターヤマハはチームチャンピオンシップにおいてレプソルホンダに接近しました。

激しい表彰台争いは5名のライダーによって争われ、最終的にアンドレア・イアンノーネが2位、アンドレア・ドヴィツィオーゾが3位を獲得しました。両者が使用していたのはミディアムフロント、ハードのお組み合わせです。4位はホルへ・ロレンソに変わって出場したアルヴァロ・バウティスタで、アレックス・リンスが5位、6位のバレンティーノ・ロッシを退けました。地元のミラーは7位を獲得し、独立チーム1位を同時に達成しています。

フランコ・モルビデッリがシーズン最高となる8位を獲得し、アレイシ・エスパルガロが9位、ブラッドリー・スミスが10位を獲得。今年6メーカー全てのバイクがトップ10でレースを終えたのは初めてとなります。
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週末を通じて強い風、そして冷たい路面コンディションに加え、金曜には雨が降りました。ミシュランのテクニシャン達は困難でチャレンジングな環境の中で最高のパフォーマンスをタイヤから引き出すために、懸命な作業を続けました。レースには36,600人のファンが詰めかけましたが、この観衆の前でテクニシャン達はその知識と厳しい状況に対する深い理解から、全てのライダー達、チームに最適なタイヤを選択するためのアドバイスを与え、これによってミシュランオーストラリアンGPが素晴らしい興奮に包まれたのです。

ミシュランとパドックは、これよりアジアへと戻り、アジア3連戦の最終戦を迎えます。11月4日にセパン・インターナショナル・サーキットで開催されるマレーシアGPは、最終戦の前の1戦という形になります。

マーべリック・ビニャーレス

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「このトラックは正直に言って、優勝するとしたら最高のトラックなんですよ。今週末に自分達が成し遂げた全ての作業内容は素晴らしかったですし、うちのミシュランテクにションのパスカルには感謝しています。自分達のタイヤチョイスが優れたいたということは理解していましたし、タイヤは完璧に機能してくれました。チームは素晴らしい仕事をしてくれましたし、今回は勝つ必要がありました。優勝しないままにシーズンを終えるなんてことは出来ませんから。ですから、今回こうしてミシュランがスポンサーとなっているオーストラリアGPで優勝出来たことは最高でした。」
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ミシュラン・モータースポーツ2輪マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「フィリップアイランドは常に大きなチャレンジであり、今年もまたそれは同じでした。強い風に冷たい気温は誰にとっても厳しいものでしたが、ミシュランチームは非常にプロらしくしっかりと筋道を立てて作業を行い、ライダー達と共に今日のコンディション、そしてライダー達のライディングスタイルに最適なタイヤを選択しました。こうしたチャレンジに関わらずレースはエキサイティンなもので、メーカー、ライダー共に今年初の優勝を遂げたという結果も良かったですし、異なる6メーカーのバイクがトップ10を獲得したこと、そして異なる3メーカーのバイクが表彰台を獲得したことは素晴らしかったですね。」

「ミシュランは全てのライダー達がタイヤの全ての性能を使い切れるように、彼らが最適なタイヤを選択出来るよう努力していますので、こういう結果が得られると本当に努力が報われた思いです。ミシュラン オーストラリアGPはミシュランにとっては本当に大きな大会で、今までも素晴らしい大会でありました。今年最もタフなトラックの1つのフィリップアイランドでまた新たに学びを得ましたし、来年もまた力強く戻ってくることが出来るでしょう。」
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(Source: michelin)

(Photo courtesy of michelin)