年も明けて、ロレンソのレプソルホンダチーム、RC213Vに関するコメントが色々と出てきたが、バレンシアテスト、ヘレステストの段階で既にバイクは十分に快適で、レプソルホンダチームのプロフェッショナルさに驚き、大切にされていると感じたとのこと。

ホルへ・ロレンソ

「再び全ての環境が変わりましたから、非常に興奮しています。2年前にもそうでした。バイク、周りの人々も全て変わりました。今回もまた同様に全ての環境が変わっているんです。バイクが同じだと、どんどん上手にライディング出来るようになりますし、最大限の力をより簡単に発揮出来るようになりますから、ある意味より難しい環境にあると言えます。他のライダーには無いようなチャレンジと興奮を感じています。難しくなった部分はありますが、得たこともありますね。」

ホンダのバイクはバレンシアテストの段階、ヘレステストの段階で既に素晴らしかったですね。チームの環境は信じられないほど素晴らしいものでした。本当に大きなチームで皆がプロフェッショナルで、全てが完璧でした。細かいことも本当に気を使っていると感じました。自分のこともあらゆることに集中してくれ、頼んでいたものを全て準備してくれました。彼らに大切にされていると感じましたし、全てが万事そのような調子でしたね。バイクのフィーリングも走り出してすぐに素晴らしかったんです。ライディングスタイルの改善が必要ですし、バイクを自分好みに変える必要がありますが、まず始めの状況としては最高でしたね。」


ホンダで最初のシーズンからタイトルが狙えるかどうかはわかりません。カタールでの開幕戦に最大限の準備で挑むことは変わりませんが、そこまで簡単ではありませんし、開幕までに3つ、4つにテストしかない状況なんです。マルク・マルケスは素晴らしいライダーですし、彼は6シーズンも7シーズンも同じバイクで戦っているんです。Ducatiに関してもドヴィツィオーゾもDucatiで7年目、バレンティーノ・ロッシはヤマハで10年以上走っています。多くのライダーが自分のバイクで長年走っているわけですから、皆強力なライバルだと言えます。彼らを相手に戦う準備が出来るかどうかは、まだわかりません。」

「数字に関して言うと、自分とマルケスはMotoGPの歴史の中で最強のチームだと言えるでしょう。数字は嘘をつきません。勝利数、タイトル数、才能、スピードなど。でも明らかなことは、自分は謙虚さを持って挑む必要があるということです。チームの人々、自分の周りの人々から、できるだけ多くを学ぶ必要があるでしょう。マルクもホンダのバイクに関して多くの経験を持っていますから、彼からも多くを学ぶ必要があるでしょうね。」

「自分は本当に幸運な人生を送っていると思います。自分が愛することを仕事にしているんですから。今までもキャリアを通じて素晴らしい成功を収めてきました。多くのタイトルを獲得して、勝利を重ねてきました。子供の頃に思い描いたよりも多くの成功を手にしています。MotoGPで最初のタイトルを獲得した後は、全ての結果はまるでプレゼントのような感じで手元にやってきました。明らかに最大限の力で挑みますし、それはつまり優勝することですが、これは非常に難しいことで、現時点ではタイトル獲得の有力候補ではないこともわかっています。でも、MotoGPではあらゆることが可能なんです。

(Photo courtesy of michelin)