木曜のプレスカンファレンスからマルケス選手のコメントを抜粋してご紹介します。未だにバイクの良いフィーリングを探しており、現状は良い感触がないが速く走れていると言います。将来的に改善の余地は大きいということでしょうか。


 

ニック・ハリス

「オースティンでシーズンが始まったと言えますが、この流れをヨーロッパでも引き継げるでしょうか?」

マルク・マルケス

「開幕の2戦は良い状態だったにも関わらず、日曜はなぜか良い結果が得られませんでしたので、オースティンはプッシュをして良い結果を得る必要がありました。ただオースティンでようやく結果が出て、今回はヘレスです。ここでは以前テストをした時のフィーリングが良く、ペースも悪くありませんでした。今のバイクは完全に違うわけですが、今週にどうなるかですね。ここは良いトラックですが、年ごとにタイヤごとに変わってしまうものです。昨年は週末を通じて良い位置で走行出来ましたが、日曜に気温が高くなって厳しいレースとなりました。今回もベストを尽くしますし、当然表彰台を狙っていきます。」

 

ニック・ハリス

「ヴァレンティーノも話していたとおり、ヨーロッパに帰ってくるというのはまさにここからチャンピオンシップが再び始まるという感じですね。」

マルク・マルケス

「ヨーロッパのコースは幅が狭く、短いです。ここで良いセットアップが出来ると、それが多くのサーキットで使える事があるので、今週末、そして来週の月曜のテストで頑張らなければいけません。トップ3人のライダーが18ポイントの中にいるわけですからチャンピオンシップを楽しむ上でも良いですし。こうした状態で戦えるというのは良いですね。」

 

ニック・ハリス

「月曜はテストするんですよね。」

マルク・マルケス

「ええ。もちろんです。沢山テスト必要なものがあります。火曜のル・マンではテストしようとしていた事に大して時間が足りない状態でしたので、テストを行うのは止めたんです。ですから月曜のテストはホンダにとって非常に重要になります。火曜はカルが新しいものを試して良い結果が出ていました。今週末と来週のテストは、これからのレースで戦力を高めるためハードに作業を進めたいですね。」

 

Q

「ドルナがヘレスの最終コーナーのバトルをビデオでまとめていましたが、最終コーナーで相手を選ぶなら、どの選手とバトルをしたいですか?」

マルク・マルケス

「誰という名前は言いません(笑)ただ面白くて難しいコーナーです。オーバーテイクが難しいですが、同時にディフェンスも難しいです。最終コーナーに優勝争いをした状態で到着することが出来るというのは、高いレベルでレースが出来ているということですね。」

 

Q

「おかしな質問なんですが、マルクはアメリカGPで勝利したわけですが、未だにバイクの良いフィーリングを探しているように思います。10連勝を遂げた2014年のバイクと比べるとどうなんでしょう?」

マルク・マルケス

「問題は時に周りにいる人が勘違いをすることなんです。今自分が乗っているバイクというのは、恐らく2014年のバイクよりも高いレベルにあるんです。ただ問題はライバルのほうが速くて良いバイクだということなんです。ですからこのスポーツでもどのスポーツでも常に進化していかねばならないんです。ホンダは本当に努力していますし、今年は新たなキャラクターのエンジンもあります。色々と新しい事を試しながら理解もする必要があります。正直なところバイクの感触は良くないんですが、何故か速く走れるんです。将来的には快適に感じながらさらに速く走れるようになることを願っています。ただこうした感触についても理解をしようとしているんです。現状はなぜ速く走れているのかわからないんです。」

 

Q

「ホンダと長いこと仕事をしてきたあなたですが、これからインディ500に参戦しようとしているフェルナンドとホンダがF1で苦戦しているのは意外ですか?」

マルク・マルケス

「確かにホンダがF1で苦戦しているのは驚きと言えますが、時にはプロジェクトが正しい方向に進まないこともあります。それにF1は毎年ルールが変わっていますから苦戦もあるんでしょう。確かに自分はホンダファミリーの一員ですが、自分はMotoGPに集中しています。現状はMotoGPに関しては自分達は良い形で作業をしています。今はタイトル争いをしていますから、これこそが最も重要です。ただ勿論ホンダのF1プロジェクトが上手くいくように祈っています。」

 

Q

「まだホンダには問題があるんだと思いますが、ここはヤマハにとって素晴らしいトラックです。ジョナス・フォルガーとヨハン・ザルコの2人も非常に速いわけですが、これはあなたに取ってはポイントを多めに失う可能性にもなりますよね。2台だけでなく、3台のヤマハが前を走ることになるかもしれないわけですから。」

マルク・マルケス

「ええ。確かに今現在全てのヤマハライダーが速く、特にファクトリーの2人のスピードが際立っています。それにヨハンも速いですね。ただ、今年に関しては自分達はこのエンジンで戦っていくわけで、自分達の強みはそこまで大きくありませんが、弱点に関しても改善しています。ここでテストした時にもリズムはそこまで悪くありませんでしたし、ダニも速かったですね。週末にならないとわかりませんが、もちろんトップレベルで、勝利を目指して走りたいと思っています。」

 

Q

「自分のグランプリデビューの正確な日付を覚えていますか?」

マルク・マルケス

googleで検索したんですが、十分な時間がありませんでした(笑)エストリルですが、4月?5月ですかね?たた、googleで調べる時間がありませんでした(笑)」

 

ソーシャルメディアからの質問

「あなたが子供の頃に弟としたことで最も忘れがたい事はなんでしょう?ピローファイト、花瓶を割ったこと?」

マルク・マルケス

「いろいろなことを一緒にしましたけど、子供のころは今考えるととんでもなく危険な事をしましたね。ただ一番なのは4歳、5歳くらいの時にガレージからバイクを出して、父が知らないまま乗って出かけたことですかね。家に帰った時の父の顔は怖かったですけどね。(笑)これが一番ですかね。」

(Photo courtesy of michelin)