10分の1秒を争うハイレベルな予選。 オデンダール選手5位、 尾野弘樹選手14位スタートで決勝レースに挑む!

2017年11月18日(土)スティーブン・オデンダール選手(南アフリカ)と尾野弘樹選手(日本)はFIM CEVレプソルMoto2の最終戦を戦うべく、リカルド・トルモ・バレンシアサーキットに戻ってきました。現在、選手権ランキングで3位に付けている2016CEVレプソルチャンピオンのオデンダールは一年を表彰台獲得という成果で締めくくる目標を立て、また現在ランキング8位に付けている一方の日本人、尾野弘樹選手は可能な限り上位でのフィニッシュを目指すことで自身のポテンシャルをMoto2初年度の挑戦で証明することを目標にしています。

イベント (公式予選) はスペインの素晴らしい秋空のもと殆ど風のない状況で開催されました。 チーム NTS Sposrtscode T.Proと二人の才能豊かなライダー達はマシンを前に進めるために全力投入をする準備が整っていました。南アフリカ人はセットアップを微細に調整するだけに留まらず、マシンのポテンシャルを次のレベルに押し上げる試みとして重心位置を劇的に変えるなど、新しいマシンジオメトリーの評価にも取り組みました。他方の尾野選手については、トップライダー達との比較で遅れている、特にインフィールドでのマシンのパフォーマンスを向上させることに集中してセッションを組み立てました。スティーブンは予選1回目、2回目共にセッション中は常にトップ5位以内で競っていましたが、ライバル達との競い合いは10分の1秒が大きな順位の差になる接近したバトルとなりました。2016年のチャンピオンはハードブレーキング時のマシンのパフォーマンスに苦しんでいましたが、新たに試したジオメトリー変更でオデンダール選手は明日の決勝レースに向けてはライバル達と表彰台争いが出来るレベルにまでのマシンのフィーリングが得られたとコメントしています。

尾野選手については、予選1回目の序盤でいきなり1分37秒3を叩き出したことで自己ベストを1秒近く更新した事実からのわかる通り、確実に進化、成長しています。尾野選手はハイスピードコーナー時のマシンの高い安定性を維持しながら課題であるインフィールドの俊敏性をどう融合させていくかで苦しみましたが、特にセクター1とセクター4におけるとても速い尾野選手のタイムを見る限り、ポジティブな要素も多くあると感じています。明日の決勝レースのスターティンググリッドはオデンダール選手5位、尾野選手14位と決して華々しいものではありませんが、チームと二人のライダーはパッケージが進化し、より高いポジションでレースが競える伸びしろがあるものと確信しており、納得のいく結果を残してシーズン最終戦に挑める状態だと思っており、モチベーションを高く保っています。

#44 スティーブン ・ オデンダール選手コメント

5th Grid (Lap Time: 1’ 36.214sec)
「全体的には、昨日からの進化も含めて今日は良い一日でした。一歩一歩ですが私たちは正しい方向に進んでいます。もちろん、この進化のスピードが更に早ければ尚良いとは思うのですが、今は現状置かれた状況を冷静に受け止めて対処していく必要があります。明日のウォームアップ走行では微細なセッティング変更を予定していまして、表彰台獲得を目指して最後のエッジを利かすことが出来ればと思っています。知っての通り、私個人のここバレンシアでのベストラップは1分35秒7ですので、現段階では0.5秒遅れなのですが、ベストセクタータイムを合算した今日の私のアイディールタイムは自己ベストに迫る良いものですので、レースに向けては表彰台を掛けてバトルできる高いレベルにあると思っています。またこの週末は胸が熱くなる週末です。ここまで苦しいことも良いことも共に共有してきた仲間に別れを告げる週末でもあるからです。ただ、私たちの業界では通例のことで、明日のレースを前に改めて関係者全員にお礼を言いたいです。」

#76 尾野弘樹選手コメント

14th Grid (Lap Time: 1’ 37.383sec)
「予選1回目はアウトラップでクラッチが滑っているのを感じ、すぐにピットインしました。これは予想していなかったトラブルでしたがクラッチをすぐに交換して再スタートを切る形になりました。そうしたマイナートラブルはあったのですが、フィーリングは金曜日の練習走行からは前進していていて、マシンが自分のコントロールできる範囲に入ってきたと感じていて、実際に前日からは2秒近くもラップタイムを更新することが出来ましたので、そういう意味ではポジティブな予選1回目になりました。予選2回目はセッティングは変えず走り出し、途中でフロントのスプリングを若干柔らかいモノに変えたところフィーリングが更に良くなったので、リアを上げる方向でさらに煮詰めようとしたところ大きく変更し過ぎたようで特定のコーナーでバイブレーションが出始めてしまいタイム的には予選1回目のタイムを上回ることが出来ませんでした。そうした中で区間タイムではインフィールドに課題が残るものの、高速セクションではトップグループと同等のタイムで走れているので明日のウォームアップで微調整をすることで全体のバランスをもっと高いレベルに上げていけるように最後まであきらめず頑張っていきたいと思っています。」

生田目將弘チームオーナーコメント

「CEVレプソル2017の最終戦となる明日の決勝レースを前に、まずはここまで共に戦ってくれたライダー2人、チームスタッフ、スポンサー、そしてモノづくりを支えてくれたNTSの社員にお礼を言いたいです。目指していた年間チャンピオンを獲得するという夢はポイントの差からして実現することは叶いませんが、オデンダール選手、尾野選手ともにNTSのシャーシ開発という観点では大変有意義な成果をここまで残してくれていますし、これはNTSにとって大きな財産となります。明日のレースに向けては正確なデータ分析と戦略をもとにしっかりと組み立てて挑みますので、表彰台獲得を含む大きな結果を残せるようライダーと共に最後まで頑張りますので引き続き応援してご注目頂けましたら幸いです。」

<NTS プレスリリース>