福岡県春日市にあるmoto shop TGのヤマハ「FJ1200改(3CV)」をご紹介します。現代のFJR1300の前身とも言えるFJ1200ですが、moto shop TGの車両は、もともとツアラーとして作られたFJ1200を「気持ちよく曲がるFJ」というコンセプトのもと、峠やサーキットでそれなりに走れるようにするために始まりました。オーナーでmoto shop TG代表の田上氏曰く「作成途中ではありますが、新型のパーツを定期的に投入するので完成は永遠にないですね(笑)」とのこと。

FJ1200改(3CV)

この「FJ1200改(3CV)」は、フロント廻りにYZF-R1、リア廻りにFZS1000を流用して製作されています。現代の車両のように専用パーツがほぼ存在しない車両のため、純正の他車種のパーツを流用、そして社外アフターパーツを組み合わせることでカスタムが進められています。

ハンドルはYZF-R1はセパレートハンドルのところ、この車両では加工することでパイプハンドルを取り付けられるようにしてあります。フロントフォークはYZF-R1用のオーリンズサスペンション、フロントホイールはXJR1300FI用のマルケジーニホイール、ブレーキキャリパーはDucati用のラジアルマウントキャリパーを使用し、純正の正立フロントフォーク、純正キャリパーの組み合わせから大幅にグレードアップしています。
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リア廻りはFZS1000のスイングアームにマルケジーニのXJR1300用ホイールを加工して取付けています。なお、リアキャリパーもブレンボで、リア・サスペンションはFJ1200 4CC用を採用。マフラーはモリワキのエキパイ、NOJIMAのサイレンサーを組み合わせたものを使用、キャブレターはミクニTMRキャブを使用し、エンジン自体はノーマルとなっています。ただ、この先はさらなるパワーアップなどを見越して、XJR1300エンジン、ハーネス+ECUもXJR1300用のものへ換装を予定されているとか。
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moto shop TG代表 田上氏

「そもそも、この物語は当店がOPENしたばかりの頃、バイク屋仲間からタダでもらったスクラップ寸前のFJ1200から始まりました(笑)4~5年雨ざらしで外に置きっぱなしだったFJ1200を「いるならあげるよ〜」という形でいただいたのが始まりです。当時は店をOPENしたばかりでお金がなく、タダで貰えたリッターバイクが嬉しくツーリング用として修理を開始!」

「しかし、キャブを開けるとがオーバーホール出来ないほど腐食している、タイヤはヒビだらけ。。外装は白い部分が茶色になっていました(笑)そこで必死で外装を丸1日かけて磨き、私の師匠からXJR1300のキャブをいただき組上げ車検を取りました。なお、タイヤはお金がなかったのでそのままでした(笑)これだけの状態で、タンク内部が錆びていなかったのが奇跡だったと言えるでしょうね。」

「初めてこのバイクでツーリングに行った時に思ったことは、「重い・曲がらない・止まらない」でした。はっきり言って私には非常に乗りにくいバイクだったんです。しかし、当時バイクを選べる経済力はなく、「どうにかしてこのバイクを乗りやすいように!」というところから始まったのが、このFJプロジェクトだったんです。ただ、結局出来上がった頃には、ほかのバイクが買えるくらいのお金かかりましたけどね(笑)」
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moto shop TGについて

当店が得意としてるカスタムは、「その人に合わせた車体造り」です。バイクは趣味ですから、乗り方・用途は100人が100人みんな少なからず違うと思います。そんな個々の乗り方に合わせた車体造りを当店は目指しています。

サーキット主体の方、サーキットも走るけど基本ツーリングという方、サーキットは走らないけど峠は好きな人、ただただロングツーリングが好きな人etc・・・そんな個々のお客様のご要望にできるだけ答えていこうと考えております。車体姿勢・荷重分布の調整、カスタムを得意としております。世界に1台しかない・飽きることない自分好みのバイクを一緒に作りましょう!

ショップ情報

ショップ名:moto shop TG
住所:福岡県春日市 須玖南1丁目179 グレース・ビラⅡ 1F
電話番号:092-586-8138
URL:https://moto-shop-tg.hatenablog.com/

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