ミシュラン(Michelin)はチャーン・インターナショナルサーキットにおいて、マルク・マルケスが2019年のタイトルをスリリングな最終ラップのバトルを制した末に獲得するのを見届けました。

グリッド2番手からスタートしたマルク・マルケスは、ポールセッターのファビオ・クアルタラロの後ろでリズムを築きます。4,554mのブリーラムサーキットで昨日の予選で最速タイムを記録したファビオ・クアルタラロはホールショットを奪い、抜群の安定感でレースをリードします。

2人はハードにプッシュしつつレースをリード。MICHELIN Power Slickに自信を感じてプッシュを続けます。最速レコードを互いに更新しつつ、マルケスは11回目となるレースレコードを記録しつつレースを進めます。レースはエキサイティングなクリマックスへと向かいマルケスが最終ラップでファビオ・クアルタラロに仕掛けます。

しかしクアルタラロも負けずと最終ラップの最終コーナーでマルケスをオーバーテイク。しかしマルケスもMICHELIN Power Slickのグリップを最大限引き出してコーナーを立ち上がり、クアルタラロを抑えて優勝。これでタイトルを獲得しました。

ファビオ・クアルタラロは2位を獲得、独立チームライダーとして1位を獲得。これでさらにチャンピオンシップにおけるポイントを積み上げ、ルーキー・オブ・ザ・イヤーを大きくリードしています。

今週末ブリーラムは暑く、晴れたコンディションの1日目で2つのセッションで高速タイムが記録されました。ライダー達は全種類のMICHELIN Power Slickを仕様し、レースで使用するタイヤの選定を行いました。また2日目に降った雨によって、タイで初めてMICHELIN Power Rainが使用されました。

幸運にもトラックは午後にはドライとなり、ファビオ・クアルタラロが素晴らしいタイムを予選で記録。マルク・マルケス、マーべリック・ビニャーレスも同様にラップレコードを更新しています。レース日もドライで晴れたコンディションとなりましたが、曇によって路面温度は48℃に留まっています。これによってソフトのMICHELIN Power Slickリアタイヤにとってはグリップとコンスタントさを発揮する最高のコンディションとなりました。

これによって全てのライダーがリアにソフトを使用。このタイヤの性能は明らかで、既存のレースレコードは20秒以上も短縮されています。同様にダニロ・ペトルッチが最高速332.3Km/hをFP2で記録しています。

マルケスは2位、マーべリック・ビニャーレスが3位、アンドレア・ドヴィツィオーゾは4位、アレックス・リンス5位、フランコ・モルビデッリ6位、ジョアン・ミル7位、バレンティーノ・ロッシ8位、ダニロ・ペトルッチ9位、中上 貴晶10位となりました。

タイGPの週末に訪れた観客数は95,352人で、グランドスタンド周辺の観客はマルク・マルケスのタイトル獲得パフォーマンスを楽しみました。マルケスはこれで8度目のタイトルを獲得。MotoGPクラスでは6度目のタイトル獲得で、ミシュラン(Michelin)タイヤを使用して4年連続タイトルとなります。

4年連続で最高峰クラスでチャンピオンシップ優勝を果たしたのは、マイク・ヘイルウッド、ジャコモ・アゴスティーノ、ミック・ドゥーハン、バレンティーノ・ロッシで、マルク・マルケスもこの選ばれたライダー達に加わることとなりました。またミシュラン(Michelin)タイヤを使用したライダーのチャンピオンシップ優勝として、今回のマルケスは30回目となりました。

ミシュラン(Michelin)はこの後ヨーロッパに戻り、3周連続の太平洋ツアーに出発します。初戦は日本のツインリンクもてぎでのレースで、10月20日に開催され、その後パドックはオーストラリア、マレーシアへと向かいます。

マルク・マルケス

「レースには非常に満足しています。優勝出来たと同時にタイトルも獲得することが出来ました。レースでの優勝は最高ですし、ミシュラン(Michelin)を使用して4年連続のタイトル獲得となりました。素晴らしいことですし、同時にミシュラン(Michelin)にとって最高峰クラスで30回目のチャンピオンシップ優勝ですから、ミシュラン(Michelin)の歴史にとって素晴らしいものとなりましたね。最高のシーズンで、タイヤのことも深く理解しています。うちのチームのテクニシャンであるクレメント、そしてピエロと一緒に良い作業が出来ています。ピエロは常に全てのライダーのことを気にかけてくれていて、何が必要か常に理解してくれます。チャンピオンシップにとって実にプラスですよ。」

2輪モータースポーツグループ・マネージャー:ピエロ・タラマッソ

「ミシュラン(Michelin)にとって最高の週末で、全ての記録を破ることが出来、タイヤがレース全体で限界までプッシュ可能だったことを証明出来ました。ミッション達成と言いたいですが、ミシュラン(Michelin)が歩みを止めることはありません。ブリーラムに2度目に訪れた今回、多くのデータを得ることが出来ましたから、色々と改善を進めることが出来ると理解しています。」

「来シーズンここに訪れる時は、シーズン前半のレースとなります。ですから、コンディションは全く異なっているはずです。今回全てのタイヤを試すこと出来たこと、何が最適なパフォーマンスを発揮したのかを見届けることが出来たのは大きなプラスでした。昨年のデータから用意した前後タイヤは、全てのライダーの最適なパフォーマンスを提供することが出来ました。今年のデータもありますから、来年はさらに多くのコンパウンドをレースで使用出来るようにしたいと思います。(※今回はリアソフトに人気が集中した)ただ、同時に全てのライダーがリアにソフトを選んだことはポジティブでもあります。皆がこのタイヤで最適なパフォーマンスを発揮出来たんですからね。」

マルケスは素晴らしいライダーで、今シーズン素晴らしいコンスタントを発揮してきました。ミシュラン(Michelin)を代表して、ミシュラン(Michelin)と共に獲得した4度目のタイトルを祝福します。


(Source: michelin)

(Photo courtesy of michelin)