弱冠21歳にしてファクトリーシートを手に入れ、MotoGP最強と言われるマルク・マルケスのライバルと目されるファビオ・クアルタラロが、自分の人生について振り返り、初めてのバイク、レース、子供の頃のレーシングヒーローなどについて語っている。2021年は自分のヒーローであるバレンティーノ・ロッシのシートを受け継ぐことになるわけで、感激もひとしおだろう。
ファビオ・クアルタラロ

はじめてのバイクの思い出

初めてバイクに乗った思い出は4歳の頃で、いきなりウェットコンディションでした。父は雨だからゆっくり走りなさいと言っていたんですけど、3周で同じ箇所で3回も転んでバイクを壊してしまったんです。でも楽しい思い出です。」
ファビオ・クアルタラロ

初レースについて

「初レースは4歳の時にウェットコンディションで初めて乗って、転倒したのと同じフランスのトラックでした。」

初表彰台について初表彰台について
「覚えている限り最初の表彰台は4歳の時ですが、ちゃんとした選手権での表彰台はウェットコンディションで勝ったスペイン選手権参戦時のものです。実際はスリックタイヤを履いていたんですよ。最初の表彰台が優勝だったので嬉しかったですね。当時7歳で初めてのスペイン選手権だったんです。」

ペトロナス・ヤマハ・SRTのバイクに初めて乗った感覚

「あの日のことはけして忘れられないでしょうね。バレンシアテストで初めてMotoGPバイクのYZR-M1に乗ったわけですけど、人生の中でも最高の思い出の1つです。
バレンティーノ・ロッシ

初めてのレーシングヒーロー

2人のヒーロがいて、1人はバレンティーノ・ロッシ、そしてもう1人がルイス・ハミルトンです。彼らと素晴らしい関係を築くことが出来ているのは本当に嬉しい限りです。彼らからは本当に多くを学んでいてモチベーションになっています。ルイスは異なるスポーツですが、そうは言っても彼のレースへのアプローチ、そしてメンタルの強さは見習うべきものがあります。バレンティーノ・ロッシは子供の頃から彼のレースを見て育ちましたし、今や彼がライバルの1人であるなんてすごいことです。」

はじめて認識したライバル

「初めてのライバルはアーロン・エスパーニャです。当時8歳で、彼は本当に強敵で3年間戦いました。でも彼がレースを辞めて自分が別のクラスにステップアップしてしまったので、2人のライバル関係は終わってしまったんです。彼とは繋がりはありませんが、彼とまた会うことが出来たなら色々と話したいですね。」

はじめてのレースの中での友情

レースを初めた頃からずっと知り合いでいるのはアーロン・カネットですね。彼と始めた会ったのは7歳で、最初はスペイン語がわからなかったのでジェスチャーで会話していたんです(笑)子供の頃からレースをしている時からの知り合いとは仲良くしていますが、昨年6歳とか7歳の時に一緒にレースをしていた知り合いと一緒にモトクロスをやってみたんです。あの頃の思い出はかけがいのないものですね。」
ファビオ・クアルタラロ
(Source: sepang racing team)

(Photo courtesy of Michelin)