ブレンボが分析する 2020年MotoGPチェコグランプリ

MotoGPチャンピオンシップで全てのMotoGPライダー達と密接に仕事をしているブレンボのテクニシャン達によると、 ブルノはブレーキへの要求が最も厳しいサーキットの1つです。難易度指数1〜5段階では4に該当し、これはスペインのヘレス、アラゴンと同様です。

トラックの2km地点から5km地点の間には急な勾配が存在します。最も低い地点は海抜376mですが、最も高いポイントは450mとなり、平地でのブレーキングと異なり、急勾配の中でのブレーキングは、ブレーキシステムにさらに大きな負担を強いるものとなります。

MotoGPで使用されるブレーキディスク

全てのMotoGPライダーは320mmから340mmのブレーキディスクを使用できます。いずれのブレーキディスクも、大質量タイプとスタンダードタイプが存在します。スタンダードの320mmタイプと比較すると、320mmの大質量タイプは80%ブレーキングバンド(パッドが当たる部分)の質量がアップしています。

すべてのディスクフォーマットにおいて、カーボンの配合が異なる2種類のタイプが存在し、これらはブレーキの初期噛みつき、そして耐熱性の違いを生み出しています。つまりすべての組み合わせでは、合計で8種類ものブレーキディスクからライダーたちは選択することができるのです。(※もてぎの場合は340mmの使用が義務付けられる)

チェコGPでのブレーキングについて

毎周、ライダーたちはブレーキを10回、合計で36秒間使用します。つまり、ブレーキはレース時間の31%で使用されることとなります。これはシーズンの中で最も多い使用時間です。
3つのブレーキングポイントでは、170km/h速度を落とす必要があり、ライダーたちのブレーキ使用時間は4秒以上、減速Gでは1.4〜1.5Gになります。この間システムには10barを超える圧力がかかることになります。

チェコGPの中で最もブレーキに厳しいブレーキングセクション

ブルーノに存在する10カ所のブレーキングポイントで、もっともブレーキシステムへの要求が高いのはターン4で、3箇所が中程度、残り3つが軽度のブレーキングが必要です。最も長いブレーキングセクションは、ターン1です。ライダーたちは306km/hで減速を開始し、距離にして284m、わずか5.3秒後には118km/hにまで車速を落とします。

(Source: Brembo)

(Photo courtesy of Brembo)