セカンドバイクで挑んだクアルタラロ

レース前の視察ラップでクアルタラロがまさかの転倒。濡れた路面にも関わらず、プッシュしていない状態での転倒は本人も「理解できない」と語る異例の出来事だった。チームは急遽セカンドマシンをウェットからドライ仕様に変えたものの、時間が足りず“ハイブリッド”状態のままレースに臨むことになった。クアルタラロは、11番グリッドから好スタートを決め、1周目には7位まで浮上。その後は5位争いの集団で粘り強く戦うも、ダッシュボードに異常な通知が表示され、マシンがローパワーモードに切り替わる事態に。ペースが落ち14位まで後退したが、終盤は複数のリタイアもあり、10位でチェッカーを受けた。

ファビオ・クアルタラロ

「サイティングラップでの転倒はまったく理由が分かりません。直立状態で、押してもいなかったのにフロントを失いました。その後のスタート前もタイヤ変更などで混乱していて、最終的に違うシャシーとスイングアームを持つセカンドバイクでレースに出ました。週末を通しては良い内容だったので、次戦はもっと幸運に恵まれることを願っています。」

(Photo courtesy of yamaha)