最終戦バレンシア FP1でジャック・ミラーがトップタイムを記録

ジャック・ミラー バレンシアFP1でトップタイム

2025年のMotoGP最終戦バレンシアGPが開幕し、初日のフリープラクティス1(FP1)でジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハ)がトップタイムを記録。セッション終盤に1分30秒382を叩き出し、激戦の幕開けを制した。FP1は上位18台がわずか1秒差以内にひしめく大混戦。しかもセッションの序盤と終盤で順位が激しく入れ替わり、タイムシートはまさにシャッフル状態。午後以降のセッションに向けて、各陣営が揺さぶりをかける形となった。ミラーは最後のアタックで1分30秒382をマーク。この時点で2番手タイムと0.323秒の大差をつけ、さらに自身のセカンドベストタイムでも暫定トップを維持できるほどの仕上がりを見せた。

小椋藍がFP1で2番手 エスパルガロもワイルドカードで上位

驚きのパフォーマンスを披露したのが、2024年Moto2王者の小椋藍(トラックハウスMotoGP)。1分30秒705で2番手に食い込む快走を見せ、プレミアクラスでのポテンシャルを強烈にアピールした。さらにホンダHRCテストチームからワイルドカード参戦中のアレイシ・エスパルガロが3番手に食い込み、ベテランらしい走りを披露。ラウル・フェルナンデス(トラックハウスMotoGP)も4番手に入り、2台のアプリリアがトップ4に並ぶ展開となった。セッション前半をリードしていたアレックス・マルケス(BK8グレシーニ)は最終的に6番手。続くジョアン・ミル(ホンダHRCカストロール)が7番手につけ、ポルティマオでの技術的トラブルを振り払う好発進。アコスタが8位、ファビオ・ディ・ジャンアントニオ9位、ワイルドカードでV4マシンをテストしているアウグスト・フェルナンデスが10番手となった。