KTMはMotoGP参戦わずか2年間で、初ポイントを獲得、TOP10フィニッシュ、そして最終戦バレンシアでは初表彰台を獲得しました。2019年はファクトリーチーム、そして新たにサテライトチームという体制で挑むこととなります。今年のKTMは3人の世界チャンピオンを有しています。4人のライダー合計ではGPレースで39勝、92回の表彰台を獲得していることとなります。

ポル・エスパルガロはKTMで3年目となり、ヨハン・ザルコは今年がKTM1年目、昨年はヤマハのサテライトチームだったテック3のハフィズ・シャーリンもKTM1年目、そしてルーキーのミゲル・オリヴェイラはKTMのマシンでMotoGPクラスデビューとなります。さらにテストライダーとしては経験豊富なミカ・カリオ、そしてレプソルホンダで長年MotoGPクラスで戦ってきたダニ・ペドロサがいます。

カラーリングはレッドブルKTMファクトリーチームは昨年同様のレッドブルカラー、にKTMのオレンジとマットブラックとなりますが、レッドブルKTMテック3はトロ・ロッソF1を思わせるカラーリングとなりました。

ポル・エスパルガロ

「今年は大きな目標があり、良い位置にいると思います。ヨハンもチームに溶け込みタイムを伸ばしています。ミゲルはルーキーとしては驚くべき速さですし、ハフィズも懸命に努力しています。テック3チームが一緒になったことでチームとエンジニアが大きな助けになると思いますし、テック3は自分も所属したチームですから、ライダーを教育し助けること、バイクの開発が得意だとわかっています。2019年は飛躍の年でしょう。自分も毎年進化していますし、ヨハンがチームメイトになることで、彼からも学びたいと思いますね。2019年はとにかく全力で走りたいと思います。」

ヨハン・ザルコ

「これが初のファクトリーチームプレゼンテーションです。KTMと共にいくつかテストを終えて、皆が信頼してくれているのがわかりますし、自信を感じることが出来るのは素晴らしいものです。素晴らしい仕事を成し遂げていますから、モチベーションは高いです。テストで大きな改善があってもまだまだ作業は残っています。自分達に実現出来ることに関して疑いを持っていません。自分はスピードがあるライダーでしょうから、良い情報を与えることが出来るでしょう。このKTMチームの一員であるということは、本当に誇らしいことです。」

ミゲル・オリヴェイラ

「新しいカラーには満足です。バイクも最高にかっこいいですね。今まで見てきたものとは大違いで感動です。KTMとレッドブルが共に進めているプロジェクトは本当に素晴らしいものです。いわば2つのファクトリーチームを走らせるというのは、本当に凄いことですし、KTMがMotoGPクラスを独占したいと思っていることを表していますし、ロードレース全体で存在感を発揮したいことの現れですね。本当に誇らしいですし、このプロジェクトの一員であることが嬉しいですね。」

ハフィズ・シャーリン

この新しいカラーリングに興奮しています。トラック上の他のバイクと大きくことなりますね。このバイクでカタールで走るのが待ち遠しいですよ。砂漠の中、ライトの中で走る姿はさぞかし美しいでしょうね。本当に綺麗なバイクですし、シーズン開幕が待ち遠しいです。」

レッドブルKTMチームマネージャー マイク・レイトナー

「2019年はKTMにとってMotoGP3年目です。そしてテック3、ファクトリーチームの新しいライダーのおかげで既に記憶すべきシーズンとなります。厳しい戦いですが、引き続きTOPを目指して挑戦を続けることになるでしょう。道のりは平坦ではありませんが、冬期期間中に素晴らしい形で作業を進めていますし、今年にポジティブな結果が得られるでしょう。KTMとの協力関係がMotoGPバイク向上に繋がることを願っていますし、KTMのトータルパッケージの改善から、さらにポジティブな結果に繋がることを願っています。」
 

テック3チームマネージャー エルヴェ・ポンシャラル

「新しいカラーリングを披露出来て嬉しいです。12月の終わりにこのカラーリングを初めてみた時は信じられませんでしたよ。最高にクールじゃないですか。もちろんバイクは速いことが最も重要ですし、それに向けて作業をしています。数日前のセパンテストは非常に興味深いものでしたが、バイクが速くて、なお見た目が良いのであれば最高ですよね。ですから早くこのカラーリングをお披露目したかったんです。カタールではさぞかしこのカラーリングが映えるでしょう。このカラーリングのバイクが良い順位で走ってくれることを願っています。」
 

モータースポーツディレクター ピット・バイラー

「私達にとって、これはまたKTMのレースの歴史における特別な瞬間ですし、こういった体制での参戦は新たなマイルストーンだと言えるでしょう。2012年からKTMのロードレース体制は成長を続けており、ルーキーのためのバイクからMotoGPバイクまで全てのカテゴリで参戦体制を築くことが出来ました。最高峰クラスではバイクの開発を進めるには2台のバイクでは足りません。ですから2つ目のチームを最高峰クラスで走らせることは、私達の仕組みがしっかりと機能しているということで素晴らしい気持ちです。このプログラムと共に進んでいきますが、これは若きライダーを走らせることだけではなく、全てのカテゴリーにおいて戦力の高いバイクを自らのファクトリーの力でラインナップするということなんです。ですから今日という日が特別なんですよ。」
 

KTM CEO ステファン・ピエラ

「KTMにとってレースはDNAの重要な一部です。ですから毎週、2週間ごとに進化が必要なのです。テレビやインターネットでわずか0.数秒足りないということがわかっており、これは本当に表彰台にたどり着くまであと僅かなのだと感じさせてくれるわけです。この意識がKTMの信念であり、過去30年間に渡ってKTMを成功に導いてくれたのです。しかしMotoGPにおいては我々はまだ素人同然です。今年が3年目となりますが、このプロジェクトは元々5カ年計画で動いています。この5年目の終わりには表彰台を多数獲得したいですし、2019年に関してはシングルフィニッシュを目指したいと思っています。まだデータ収集段階であり、ライバルと比較して全ての面で経験不足ですから、これが現実的な目標でしょう。2019年はギャンブラーで言うところの”オールイン”ですよ!」

(Source: KTM)

(Photo courtesy of KTM)