EICMAで、ホンダは2020年の完全新型となるCBR1000RR-R FirebladeとCBR1000RR-R Fireblade SPを発表した。待望のCBR1000RRのフルモデルチェンジとなり、サーキットでのパフォーマンスにフォーカスしたモデルとなる。

最高出力215馬力の新型4気筒エンジン

CBR1000RR-Rのフレームとエンジンは、MotoGP参戦マシンのRC213Vのテクノロジーを受け継いでおり、最高出力は14,500回転で215hp、最大トルク113Nmを12,500回転で発揮する。

搭載するエンジンはホンダが今まで生み出した中で、市販車最高出力となる4気筒エンジンを搭載、RC213V-Sと同様のボア、ストロークとなり、車重は201kg。なおスイングアームも完全新設計となる。

エキゾーストは純正で4-2-1スタイルのアクラポビッチのチタン製エキゾーストを採用。タイヤサイズはリアに200/55-17インチ、フロントに120/70-17を採用する。ストッロルはスロットルバイワイヤ式となり、より繊細でレスポンシブルな反応を実現。

CBR1000RR-RはSHOWA、SPモデルはオーリンズ電制サスペンションを装備

CBR1000RR-Rは、SHOWA製43mmビッグピストンフォーク、プロリンク式のBFRC-Lightショックを搭載する。ブレーキはニッシン製4ピストンキャリパーに330mmディスクの組み合わせ。


CBR1000RR-R Fireblade SPでは、セミアクティブのオーリンズ電子サスペンションを採用。リアショックも同様にオーリンズのTTX36 スマートECリアショックとなる。ブレーキはRC213V-S同様に、ブレンボのStylema4ピストンラジアルマウントキャリパーに、ブレンボのモノブロックキャリパーを採用する。

先進の電子制御

両モデルにはボッシュ製の6軸IMU(慣性計測ユニット)が搭載され、既存の5軸IMUから進化、バイクを操る中でヨー、ピッチ、ロールをさらに細かく計測出来ることとなる。


加えて電子制御にはコーナリングABS、3種類のパワーモードとカスタマイズモードを搭載、これによって、出力、エンジンブレーキ、ウイリーを制御する。さらにセレクタブルトルクコントロール、ローンチコントロール、電子制御式ステアリングダンパーなどを装備する。

エアロダイナミクス

最大の特徴とも言えるのがエアロダイナミクスで、フェアリング内にウイングレットを内蔵しており、これによってダウンフォースを増加させ、ブレーキングにおける安定性を向上させている。なお、電子制御式と噂されていたウイングレットだが、ホンダからのリリースを見る限りでは固定式のようだ。

カラーリングは2種類

カラーは両モデルと共にHRCイメージカラーのグランプリレッドとマットパールブラックとなる。

CBR1000RR-R/CBR1000RR-R SP概要

エンジン:水冷4気筒16バルブ、DOHC直列4気筒エンジン
排気量:999.9cc
ボア x ストローク:81mm x 48.5mm
圧縮比:13.0 x 1
最高出力:215馬力/14,500回転
最大トルク:113Nm/2,500
燃料システム:PGM-DSFI
燃料タンク容量:16.1L
燃費:リッターあたり16km
フレーム:アルミニウムコンポジットツインスパー
全長:2,100mm
全高:1,140mm
全幅:745mm
ホイールベース:1,455mm
シート高:830mm
最低地上高”115mm
重量:201kg
フロントサスペンション:SHOWA製43mmビッグピストンフォーク
リア・サスペンション:プロリンク式のBFRC-Lightショック
フロントサスペンション(SPモデル):セミアクティブのオーリンズ電子サスペンション
リア・サスペンション(SPモデル):プロリンク式のBFRC-Lightショック
タイヤサイズ:リア200/55-17インチ、フロント120/70-17
タイヤ:Pirelli Diablo Supercorsa SP
タイヤ(SPモデル):Bridgestone RS11
ブレーキ:ニッシン製4ピストンキャリパー、ブレンボ製モノブロックキャリパー
ブレーキ(SPモデル):ブレンボ製Stylema4ピストンラジアルマウントキャリパー、ブレンボ製モノブロックキャリパー
ディスプレイ:TFT-LCD
ヘッドライト:LED
テールライト:LED



(Source: Honda)

(Photo courtesy of Honda)