brembo(ブレンボ)が分析する2021FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)カタルーニャ戦FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)今年3回目のスペイン開催となる、カタルーニャで行われる。17人のスーパーバイク世界選手権のライダーと密接に協力しているbrembo(ブレンボ)の技術者によると、バルセロナ-カタルーニャ・サーキットはブレーキにとって非常に難しいサーキットだ。
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5段階評価では、ブレーキングの難易度は今シーズン最高の5となり、これはドニントン・パークと同等の評価だ。ドニントン・パークと異なり、カタルーニャでは昨年初めてFIM スーパーバイク世界選手権(SBK)が開催された。3つのレースで3人の勝者が誕生しているが、その全員がbrembo(ブレンボ)のコンポーネントを使用していた。
brembo(ブレンボ)が分析する2021FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)カタルーニャ戦

brembo(ブレンボ)・ラジアルマスターシリンダーでは、摩擦やロックが発生しない

スーパーバイクのライダーの多くは、brembo(ブレンボ)のラジアルブレーキマスターシリンダーを使用している。ブレーキレバーにかかる指の力、レバー自体からの力は、摩擦やロックを起こすことなく、シリンダーがハンドルバーに固定されている点を中心に、同じ方向、つまることろ放射状に動く。これによってレバーにかかるエネルギーが無駄になることはない。
brembo(ブレンボ)が分析する2021FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)カタルーニャ戦
1988年にスーパーバイク世界選手権が始まったとき、当時のバイクはまだ鋳造で作られたマスターシリンダーを使用しており、かなり嵩張る作りとなっていた。数ヵ月後には、80年代後半にGP世界選手権でテストされていた、削り出しのラジアルマスターシリンダーが登場している。

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公道走行可能なバイクに転用される技術

brembo(ブレンボ)は、MotoGPやスーパーバイクでの豊富な経験からインスピレーションを得て、行動やサーキットでの走行に最適なラジアルマスターシリンダー「19RCSコルサコルタ」を開発。このマスターシリンダーの特徴の1つは、噛み合わせを3段階に調整できるところだ。ライダーは、自分のライディングスタイルやアスファルトの状態、天候に応じて、ブレーキシステムがプレッシャーをかけ始めるポイントを決定することが可能で、かつ遊びを調整することができる。
brembo(ブレンボ)が分析する2021FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)カタルーニャ戦

MotoGPより1回多いブレーキング回数

MotoGPでは1周のうち9つのコーナーで合計29秒ブレーキを使用するが、FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)では10回、31秒以上のブレーキを使用する。大きな違いはターン3で、ブレーキレバーにかかる荷重は1.4kg、減速度は0.5Gと、激しいブレーキングではないが、FIM スーパーバイク世界選手権(SBK)の場合は約1.5秒のブレーキングが続く。

ターン1では、スーパーバイクが214km/hであるのに対し、MotoGPバイクは233km/hから減速し、ターン10では、MotoGPバイクが201km/hであるのに対し、スーパーバイクは193km/hからの減速となる。スーパーバイクは、スタートからチェッカーフラッグまでの間、ブレーキレバーにかかる負荷が高く、ライダー1人あたり918kgと、カーボンファイバーディスクを使用するMotoGPバイクよりも約100ポンド多くの負荷がかかる。

ターン1では約7kgの荷重が発生

バルセロナ・カタルーニャサーキットにある10のブレーキングセクションのうち、4つのセクションはブレーキへの負担が大きく、3つのセクションは中程度、残りの3つのセクションは軽度のブレーキングが必要と分類されている。時速310kmから96kmまで減速するのに、ライダーはレバーに6.9kgの荷重をかけて、4.9秒ブレーキをかけ、257mの制動距離を走る間に、1.5G減速度が発生する。

(Source: Brembo)

(Photo courtesy of Brembo)

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