マレーシアGP プラクティスでKTMペドロ・アコスタがトップタイムを記録 MotoGP2025

マレーシアGPでペドロ・アコスタ(レッドブルKTMファクトリー・レーシング)が金曜プラクティスで1分57秒559を記録し、ジョアン・ザルコ(CASTROL Honda LCR)に0.019秒差をつけてトップタイムをマーク。ジャック・ミラー(プリマ・プラマック・ヤマハMotoGP)が3番手につける波乱のセッションとなった。

アレックス・マルケス(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)は2度の転倒を喫しながらもQ2進出を決めた一方で、フランチェスコ・バニャイア(ドゥカティ・レノボ・チーム)、フェルミン・アルデゲル(BK8グレシーニ・レーシングMotoGP)、ラウル・フェルナンデス(トラックハウスMotoGPチーム)といった直近3戦の優勝者たちは揃ってQ1行きを強いられた。さらに、マルコ・ベッツェッキ(アプリリア・レーシング)もトップ10圏外に沈んでいる。

セッション開始から20分間、アコスタは10コーナーでの転倒によりタイム計測できずにスタート。その間、ルーキー、アルデゲルが1分58秒279で一時トップに立ち、ジョアン・ミル(Honda HRC Castrol)、バニャイアがそれに続いた。

後半30分の時点では、トップ3は変わらず。ファビオ・ディ・ジャンアントニオ(プルタミナ・エンデューロVR46レーシング・チーム)とルカ・マリーニ(Honda HRC Castrol)がトップ5圏内。6番手にアレックス・マルケス、7番手にベッツェッキ、8〜10番手にはファビオ・クアルタラロ(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)、ザルコ、小椋藍(トラックハウスMotoGPチーム)が並び、Q2進出圏に入っていた。

雨の兆候が見られる中、アレックス・リンス(モンスターエナジー・ヤマハMotoGP)が5位に浮上。これでザルコが一時的に11位へ後退するが、すぐさま反撃に出て1分58秒113を叩き出しトップに返り咲く。アレックス・マルケスは2度目の転倒を喫し、再びトップ10圏外に落ちるも、終盤には乾き始めた路面でタイムアタックが再開。

アコスタは終了間際に1分57秒559を叩き出し、2番手以下に0.5秒の大差をつけてトップに浮上。アレックス・マルケスもプレッシャーのかかる中でP3を獲得し、バニャイアはP11に後退。バニャイアは最終アタックでもセクター4でタイムを失い、Q2進出ならず。アルデゲル、ベッツェッキ、フェルナンデスも同様にタイムを伸ばせず、Q1行きが決定した。