ポルトガルGPに向けた高まる期待
ホンダのジョアン・ミルは、ポルトガルGPに向けて、セパンよりも高い期待を抱いていると語った。ブラインドコーナーの多いこのトラックでは、自信を持ったライディングが求められるが、マシンの安定性と自己の成長を武器に、冷静かつコンスタントな走りを目指す構えだ。加えて、ホンダのマシンが抱えていた加速やトップスピードの課題についても大きな前進があったとし、開発の進展がライダーとしての余裕や楽しさにもつながっていることを強調。コンセッション制度の今後の変化に対しても前向きな姿勢を見せ、ホンダとともに見据える明るい未来を語った。

冷静さと安定感を重視するアプローチ
「このトラックにかける期待はセパンよりも高いですね。セパンは通常苦戦しているトラックですから。このトラックは多くのブラインドコーナーがあり、自信を持ってライディングする必要があります。自信はありますし良いレースができると思っています。重要なのは自分たちに欠けているコンスタントさを発揮することです。すべてのレースで120%で走るのではなく、もう少し落ち着いて走行していきたいと思っています。マージンを持った状態でしっかりとコンスタントに走行をしたいですね。」
開発の進展がもたらすライディングの余裕
「ホンダは今良い方向に向かっていると思います。そういった感覚があると余裕が出てくるのか、周囲にも自分が楽しんでライディングしていることが伝わるようです。コンセッションに関しては今後の結果次第ではコンセッションで得られるメリットが減少するでしょうが、それは良いことだと思います。今ようやく速くなるための道筋が少し見えてきました。コンセッションが過去大きな役割を果たしていたのは間違いありませんが、開発が進めばコンセッションがなくなるのは不思議なことではないでしょう。」
トップスピードと加速性能における進化
「過去ホンダのバイクはトップスピード、加速の弱さといった弱点がありました。しかしこれに関してしっかりと大きく前進が出来ています。今年のはじめの段階で昨年よりもバイクは良くなっていましたし、シーズン中にアップグレードもありました。一番の大きな進化は昨年から今年の頭にかけての進化でしょうね。」
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。