アウグスト・フェルナンデス バレンシアGPでヤマハからワイルドカード参戦 2026年に向けたV4プロトタイプの最終テストへ

アウグスト・フェルナンデスが、今週末のバレンシアGP(MotoGP第22戦)でモンスターエナジー・ヤマハ・ファクトリーレーシングチームからワイルドカード参戦する。これは今季5度目の出場であり、来季本格投入が見込まれるV4エンジン搭載プロトタイプマシンの評価とデータ収集を目的としている。

Moto2王者、2025年の締めくくりとして再びグランプリ出場へ

2022年のMoto2ワールドチャンピオンであり、2023〜2024年にはMotoGPフル参戦経験もあるフェルナンデスは、今季すでにアラゴン、ブルノ、ミサノ、セパンでワイルドカード参戦を果たしており、ミサノとセパンではV4エンジン車での実戦走行も行っている。バレンシアGPへの参戦は、ヤマハにとって開発中の新型マシンにとって重要な判断材料となる。2026年のフル投入に向けて、今週末のデータがウインターテストおよび開発方向を左右する決定的な基盤となるからだ。フェルナンデスにとって、リカルド・トルモ・サーキットは相性の良い場所でもある。Moto2時代の2021年には3位、2022年には2位表彰台を獲得している。

アウグスト・フェルナンデス(ヤマハ・ファクトリーレーシング テストライダー)

「再びレースに出場できることが嬉しいですし、特にバレンシアで走れることを楽しみにしています。V4プロトタイプの改善と、さらなるデータ収集を続けていきたいと思います。今後の冬季テストや来年に向けて、開発の方向性を決定するうえで非常に重要な週末になると思います。早く走り始めたいですね」