初優勝を飾ったラウル・フェルナンデス、支え合いの結実
数々の困難と向き合いながらも、ラウル・フェルナンデスは信じ続けた。彼を決して見放さなかったチームと家族の支え、そしてアプリリアの献身的なサポートが重なり、ついに待望の初優勝を果たした。表彰台争いが現実的な目標と見ていた中での快挙。レース中には自らを落ち着かせるために左手を離すなど、冷静さを保つ工夫も功を奏した。苦しい時期をファミリーとして乗り越えてきたその歩みが、最高の結果を導いたと言える。

チームと家族への感謝、そして歩みの振り返り
「まだ優勝が信じられません。今までここまで来るのに多くの作業がありました。このチームは自分にとって最高のチームだと思っています。彼らは自分を信じることをやめませんでしたし、何か問題があったとしても決して止まらずに進んできました。困難な時もファミリーとして立ち向かってきましたし、アプリリアのサポートもありました。チームは本当に素晴らしい作業をしてくれました。特に弟にも助けられました。こうしたサポートもあって優勝を手にすることが出来ました。」
理想的な環境での成長と継続する改善
「まだ自分自身改善を続けています。家族もチームも自分を信じてサポートをしてくれています。自分はおそらく最高の環境でレースが出来ていると思っています。彼らのサポートがなければここにはたどり着けませんでした。」
冷静さを保ちながら掴んだ勝機
「レース前はマルコ、ファビオ・ディ・ジャンアントニオがレース後半に素晴らしいペースがあるとわかっていました。正直優勝争いができるとは思っていなくて、現実的に表彰台争いが目標でした。しかし、そこで優勝出来たんです。ペドロを追い抜いた時に優勝の可能性を考えました。リラックスして走りミスをしないことを意識していました。走行中に左手をハンドルから離していたのは自分自身を落ち着かせるためです。ミスをしないように自分自身をリラックスさせたんです。」
初優勝の余韻と戸惑い
「本当にまだ優勝が信じられません。ダヴィデが優勝したんだ!と伝えてくれましたが、自分は今もまだ平常心でここにいます。優勝という結果が今までと異なっていて不思議な感覚です。」
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。