MotoGPオーストラリアGPの決勝結果です。日本GPに引き続き再び歴史に残る1戦となりました。まずホールショットを奪ったのはポールポジションからスタートしたマルケス選手。しかし地元のミラー選手がすぐにトップを奪います。

この後すぐに11番手スタートだったドヴィツィオーゾ選手がドゥーハンコーナーでブレーキングミスをしたことによって、一気に20位まで順位を落とします。この後ミラー選手がトップを維持し、残り22周でロッシ選手とビニャーレス選手がミラー選手を抜くまで、右足が折れている2人がトップを走っているという構図に。

残り19周でトップ集団にいたザルコ選手がトップに立ち、この後レース終了までトップ順位が激しく入れ替わる展開となります。一方ミスをしたドヴィツィオーゾ選手は必死の追い上げでこの時点で11位まで順位を回復。この時点でトップ集団はザルコ、マルケス、ロッシ、ミラー、ビニャーレス、クラッチロー、イアンノーネ、リンスという8台の集団となる、まるでMoto3さながらのレース展開となります。

残り9周の時点では徐々に順位を上げてきたビニャーレス選手がトップを走行。ロッシ選手、マルケス選手、ザルコ選手が続きます。残り8周ではロッシ選手のインにいたマルケス選手のフロントタイヤがロッシ選手に接触し、ロッシ選手が順位を落とします。

残り7周の時点ではマルケス選手がトップに立ち、ロッシ選手、ビニャーレス選手が追う展開に。その後残り6周でザルコ選手とビニャーレス選手が接触。これでビニャーレス選手は3位から7位にまで順位を落とします。残り5周でザルコ選手がマルケス選手に続く2位に順位を上げ、その後ロッシ選手がザルコ選手を抜き返す中、マルケス選手は着々とリードを広げます。

残り3周でイアンノーネ選手が2位となりますが、すぐにザルコ選手がこれを抜き返し、ロッシ選手にも抜きかえされます。その背後では7位まで順位を落としたビニャーレス選手が5位にまで順位を上げます。その後もロッシ選手とザルコ選手はターン4で接触。激しい2位争いを繰り広げます。

最終ラップはマルケス選手が悠々とトップを走行する中、ロッシ選手、ビニャーレス選手、ザルコ選手の3台のヤマハによるデッドヒートが繰り広げられます。ザルコ選手は抜きどころであるターン4、ターン10でロッシ選手のインを伺いますが、ロッシ選手もディフェンシブなラインでこれを許しません。

マルケス選手がフィニッシュラインを通過して優勝する中、3台のヤマハは、ロッシ選手、ザルコ選手、ビニャーレス選手の順で最終コーナーを曲がります。ロッシ選手が2位を獲得し、ホームストレートの立ち上がり加速でザルコ選手を抜いたビニャーレス選手が3位表彰台を獲得しました。

ザルコ選手は4位。少し離された5位にクラッチロー選手、6位イアンノーネ選手、7位ミラー選手、8位リンス選手、9位ポル・エスパルガロ選手、10位スミス選手というトップ10となりました。ドヴィツィオーゾ選手は最終ラップのホームストレートで、レディング選手とペドロサ選手に交わされ13位でゴール。これでマルケス選手との差は33ポイント差となり、マルケス選手がマレーシアで転倒でもしない限り、ドヴィツィオーゾ選手のチャンピオンシップ優勝はかなり難しい状態となりました。