今回は予選21位からのスタートとなったロレンソ選手は、ホワイトフラッグが降られた直後にピットインするというギャンブルを冒しましたが、報われずに15位で終わりました。

ホルへ・ロレンソ

「最速のライダー達からは0.5秒は遅いタイムでした。ただコンスタントなペースではあったんです。イアンノーネを捉えていて、ミラーやペドロサがいる他のグループにも接近していました。ただ、また雨が少し降り出した時にペースをかなり失ってしまったんです。前にいたグループや後ろのグループよりもそういった状況でした。自分は14位で失うものは何もない状態でした。ですからピットインするというギャンブルに出たんです。ただ、それ以上の雨は降らず雨が止んでしまい、実際レインタイヤはこのコンディションでは柔らかすぎたんです。」

「まあこれは完全なギャンブルだったんです。ウォームアップでは雨が降り出した後に急激に雨が激しくなりました。自分は14位だったので、特に失うものはなかったんですよ。これによって7ポイント、8ポイントを余計に得られる可能性がありました。それにスリックタイヤでは周回ごとに5秒ほど失っていたんです。ですからそのまま走り続けていたら、3人か4人のライダーに抜かれていたでしょう。」

「3位で完走した2015年を除いて、そしてこのミックスコンディションですから、恐らくヤマハで過ごした年も含めて過去3年4年で最も最悪な週末でしょうね。それに今日の21位スタートも助けになりませんでした。しかしドライコンディションで、こうした状況を考えると悪くは無かったと思います。こうした厳しい週末でも、ペースとしては0.5秒以上失いませんでしたしね。ですから、ザクセンリンクのような良い週末、良いトラックであれば、この0.5秒を縮める事が出来ると思いますし、モントメロのような優勝まで9秒差という状況を改善出来ると思います。」

「ただ、明らかにスリックでウェットコンディションというのは自分の好むところではありません。限界がどこなのかまったくわからず、非常に遅いペースで走っていたんです。自分はこうしたコンディションのスペシャリストではありませんし、あまりにも多くのタイム失いました。」