BMWはEICMAでアドベンチャースポーツセグメントの新型車両となるF900R、F900XRを発表した。両モデルのエンジンは2018年にF850GSに搭載した並列2気筒エンジンの排気量を895ccにアップし、105馬力を発生する。
BMWによると、F900Rは先代の成功車両であるF800Rの流れを継いで、新型のダイナミックで正確なハンドリングのロードスターとして誕生したモデル。直感的にライディングを楽しめ、いかなる時もライディングの楽しさを感じられるバイクに仕上がっている。
F900XRはツーリングの中にもアドレナリンを感じられる車両で、アップライトなポジションとパワフルなデザインが同居、未来的なスタイルながら、XRモデルの精神を受け継ぎ、長距離のスポーツライディングを可能とする。
エンジンの点火タイミングは270°、450°で官能的なサウンドを奏でる。両モデルともに、BMWのミッドレンジに置いて技術的にベンチマークとなるモデルで、LEDライトの採用は当然としていくつかのオプションはこのクラスでは初となる。
豊富な装備、オプションとしてはコーナリングライト、キーレスライド、ダイナミックESA、ライディングモードプロ、シフトアシストプロ、インテリジェントエマージェンシーコール、ABS、エンジンドラッグコントロール（MSR）、ダイナミックトラクションコントロール、ダイナミックブレーキコントロール、オートマチックスタビリティーコントロール、RDCなどがある。
純正装備のアンチホッピングクラッチに加えて装着が可能なエンジンドラックコントロール（MSR）は、不意のスロットル操作や急激なシフトダウンによって発生するリアホイールのスリップを防ぐもの。
ライディングモードはレインとロードがあり、ABS、オートマチックスタビリティーコントロールはOFFにすることは出来ない。オプションのライディングモードプロでは、ダイナミック、ダイナミックプロが追加され、ダイナミックトラクションコントロール（DTC）、ABSプロ、ダイナミックブレーキコントロール（DBC）、エンジンドラックコントロール（MSR）の設定が可能。
フレームはスチールブリッジフレームで、倒立フォーク、バイクでは世界初のプラスチック溶接による軽量プラスチックのタンクを装備する。リアフレームも新設計で、ショートでスリムなリアセクションを実現する。なお、オプションでは電動サスペンションが選択可能。
オプションとしてはアダプティブコーナリングライトが存在。これによって、ライダーの夜間走行時の安全性が高まる。ディスプレイには6.5インチのTFTから液晶を採用。BMW Motorrad Connectivityによって、ライティング中の会話や、音楽の再生、ナビゲーション音声を聞くなどが可能。
F900R／F900XR諸元
エンジン：水冷4ストローク並列2気筒エンジン
排気量：895cc
ボア x ストローク：86 x 77 mm
圧縮比：13.1:1
最高出力：105Hp / 8,500rpm
最大トルク：92 Nm / 6,500rpm
フレーム：スチールブリッジフレーム
フロントブレーキ：320mmダブルディスク／ラジアルマウント4ポッドキャリパー
リアブレーキ：265mmシングルディスク／1ポッドキャリパー
フロントサスペンション：43mm倒立フォーク
リアサスペンション：ダイレクトマウントセンターサスペンション
フロントタイヤサイズ： 120/70 ZR 17
リアタイヤサイズ： 180/55 ZR 17
全長：2,140mm(F900R) / 2,160mm(F900XR)
全幅：815mm(F900R) / 860mm(F900XR)
シート高：815mm(F900R) / 825mm(F900XR)
車重：211kg (F900R) / 219kg (F900XR)
燃料容量：13L (F900R) / 15.5L (F900XR)
F900R カラーリング：1. Blackstorm metallic / 2. San Marino Blue metallic / 3. Style Sport in Hockenheim Silver metallic/Racing Red
F900XR カラーリング：1.Light White / 2. Style Exclusive in Galvanic Gold metallic / 3. Sport in Racing Red
（Source: BMW）
（Photo courtesy of BMW）