NTS RW Racing GP バレンシアGP決勝レースレポート

NTS陣営、シーズン最終戦のポイント獲得を逃す

第19戦バレンシアGPのMoto2クラス決勝レースで、NTS RW Racing GPのボ・ベンスナイダーとトマッソ・マルコンは、それぞれ24位と27位でチェッカーフラッグを受け、ともにチャンピオンシップポイント獲得を逃す残念な結果になりました。

今日の決勝レースは、Moto3クラスのスケジュールが赤旗中断などで長引いたため、スタートが最初の予定から30分遅れの12時50分(日本時間午後8時50分)へ延期になりました。それに伴い、レース周回も当初の25周から16周へ変更されました。とはいえ、両選手がともにレーシングスピードで完走を果たしたことにより、NTSの車体開発とチームのデータ蓄積の両面で、非常に有用な情報を収集することができました。

午後の決勝レースを前に、ベンスナイダーとチームはポイント獲得を目指してグリッドにつき、まずまずのスタートを切りました。しかし、トップ15ポジションに迫るには至らず、レース終盤にディマス・エッキー・プラタマ選手をオーバーテイクし、自己ベストタイムを記録して終えました。一方、マルコンは今回が初めての世界選手権決勝レースになりました。スタートを決めて良好な走り出しでしたが、2周目にオーバーランを喫して順位を落とし、以後の周回ではポジション回復を目指して懸命に走り続けました。

2019年は今日で終幕を迎えましたが、11月20日(水)からヘレスサーキットでテストを実施。ライダーとNTSは、来たるべき2020年シーズンに向けて、新たな準備を進めます。「今日のレースは、我々が狙っていたようなリザルトを獲得できませんでした」とNTS RW RacingGPのチームマネージャー、ヤルノ・ヤンセンは第19戦を振り返りました。「今年は充実した一年で、もっと良い結果を得られそうな手応えを掴んでいただけに残念な結果になりました。シーズン開幕前に狙っていたほどのリザルトを得らなかったことには、いくつかの原因がありますが、ボが孤軍奮闘を強いられたことはその大きな理由のひとつといえるでしょう。チームメイトのスティーヴン・オデンダールが負傷により開幕数戦の欠場を余儀なくされたのです。スティーヴン自身も、復帰後にチームメイトやライバルに追いつくのに苦労を強いられました。

我々にとって幸運なことに、ジェスコ・ラフィンが何戦にも参戦して力を貸してくれました。しかし、最終戦では、彼は別カテゴリーのレースと日程がバッティングしてしまったために、今回のレースではトマッソにがんばってもらった、というわけです。今シーズン用としてシーズン中に採用されたタイヤも、我々のマシン特性とは相性がいまひとつで、合わせこみに苦労を強いられました。これらの作業負担を、今季は結果的にボひとりに負わせることになってしまったのですが、とてもがんばってくれました。

NTS陣営として臨んだ2年目は、このように不運な要素がいくつも重なり合う厳しいシーズンになってしまいましたが、反面ではたくさんの有用な情報を獲得することもできました。日本では、NTSがこれらの貴重なデータを活用して、精力的な開発を続けてくれていることが心強いですね」水曜から行われる二日間のヘレステストには、ベンスナイダーとラフィンが参加。コンディションに恵まれれば、来季に向けた精力的なパーツテストを実施する予定です。

ボ・ベンスナイダー選手(ゼッケン64)

(決勝レース:24位)
「今日の決勝レースでは、思ったようなラインで走ることができず、プラクティスで出せていた水準のラップタイムで走行することができなかった。レース中に集団で戦っているときは、単独走行のときのような走りをできなかったことも残念だ。レースセットアップではラインの自由度が高くなく、前に誰もいなければ、もっと自由に走れていただけにそれが悔しい。今年のシーズン前半はいい調子で走れていたけれども、ライバル陣営が前進をはたすシーズン中盤以降、ぼくたちは少し足踏みを強いられてしまった。けれども、今は正しい方向に前進できているし、その結果を示すこともできるようになっているんだ。まだまだ充分ではないので、来年に向けてさらにがんばって、皆で一丸となって高い結果を目指したい」

トマッソ・マルコン選手(ゼッケン70)

(決勝レース:28位)
「今日のレースは悪くはなかったけれども、良いともいえないような結果だった。攻めようとしたときに、ワイドにはらんでしまったんだ。まだ僕に充分な経験がないことが、この結果になってしまったんだろう。あれさえなければ、最初に狙っていたとおり、もっとボに近いところで走れていたと思う。初めて走る世界の頂点の世界選手権はとても刺激的で、すごくいい経験をできた。NTS RW RacingGPには心から感謝をしている。今後もチャンスがあれば、また是非とも走らせてほしい」


(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)