バニャイア、日本GPスプリントで本来の走りを披露

フランチェスコ・バニャイアが日本GPスプリントレースで見せた走りは、まさに自身の本来のスタイルを取り戻したかのようだった。ミサノでのテストを機に、過去数シーズンで最も安心できる感触を掴んだという彼は、これまで味わってきた苦戦の理由を見つめ直しつつも、ようやく思い通りのライディングが実現できた手応えを感じている。

ミサノテストがもたらした転機

「ここ5シーズンくらいのなかで最も安心できた結果です。ミサノテストで明らかに異なった感触を得ることができました。ただ他のシーズンでもテスト以降はフィーリングが良いことがあるので、今回のフィーリングをどこまで信じれば良いかわかりませんでした。昨日はそこまでフィーリングはよくありませんでしたが、土曜に入って最高のフィーリングになりました。スプリントレースも良い内容でした。いつもどおり素晴らしい作業をしてくれたチームに感謝したいですね。」

「スピードがある時の自分の走りができた」

「2024年型のようなライディングをしているということではなくて、自分がスピードがある時の走りができていました。フロントを使いながらエントリーして、コーナーエントリーで一気にバイクを動かしていく走りです。今シーズンになってようやくこの走り方ができるようになってきました。ヘレスでこういった走りができていれば更に良かったですね。」

苦戦の理由を今なお探る姿勢

「シーズン中に他のライダーに接近できなかったのは不思議でしたが、今日はようやく自分の走りができました。いずれにしてもなぜここまで苦戦が続いたのかは理解していきたいと思います。」