日曜のMoto2クラス決勝レースで、NTS RW Racing GPは合計3ポイントを獲得しました。14位でゴールしたボ・ベンスナイダーが2ポイント、15位のジェスコ・ラフィンが1ポイント、と揃ってチャンピオンシップポイントを勝ち取ったのです。

今週末のテルマス・デ・リオ・オンドサーキットでの戦いは決して容易なものではありませんでしたが、NTS陣営にとって非常に意義のあるレースウィークになりました。全23周で争われた決勝レースは、ポールポジションスタートのチャビ・ビエヘ選手のマシンがウォームアップラップでストップする出来事が発生し、スタート前から波乱含みの展開になりました。NTS陣営のベンスナイダーとラフィンにとっても厳しいレースでしたが、両選手は最後まで諦めずに粘りの走りを続けました。

集中力を切らさずに好機を覗いながら周回を続けるベンスナイダーとラフィンは、少しずつポジションをあげてゆきました。ラスト2周でポイント獲得圏内の15番手に上げたベンスナイダーは、最終ラップでさらにポジションをひとつ上げ、優勝を飾ったロレンツォ・バルダッサーリ選手から23秒007差の14位でゴールを果たしました。ラフィンも、最終ラップでマルコ・ベゼッキ選手をオーバーテイクし、15位でチェッカーフラッグを受けました。NTS RW Racing GPを率いるヤルノ・ヤンセンは、両選手揃ってポイントを獲得した今日のレースについて、満足そうに振り返りました。

チーム監督 ヤルノ・ヤンセン

「今日のレースは厳しい展開でしたが、両選手とも最後まで健闘し、ボとジェスコが揃ってポイント獲得という好結果で追えることができました。我々がこのように昨年から大きな前進を遂げることができたのは、NTSが素晴らしい車体を製作してくれたおかげです。我々のマシンは強力な長所を備えている反面で、弱点があるのも事実なので、今後のレースではその不利なポイントをしっかりと潰しこんでいきます」

第3戦は舞台を北米に移し、アメリカ合衆国テキサスのサーキット・オブ・ジ・アメリカズで開催。4月12日(金)に走行がスタートします。スティーヴン・オデンダールは負傷からの治療途上であるため、次戦もラフィンが代役として参戦する予定です。

ボ・ベンスナイダー

(決勝レース14位入賞、2ポイント獲得)
「今日のレースは、練習ではまずまずだったスタートが本番でうまく決まらなかったので、特に序盤が厳しい展開だった。順位をいくつか落としてしまったので、そこからの追い上げに苦労をしたけど、がんばってポジションを回復していった。集中力を切らさないことを心がけて、走り続けたんだ。最後は2ポイントを獲得できたので、本当にハッピーだよ。今後の改善点も明確だし、NTSとチームが総合力を発揮すれば、僕たちのバイクはさらにどんどん良くなっていくよ」

ジェスコ・ラフィン

(決勝15位入賞、1ポイント獲得)
「2戦連続でポイントを獲得できて、本当にうれしい。今週のレースウィークは厳しい出だしになったけれども、チームがとてもがんばってくれて、レースに向けてしっかりと前進をしていくことができた。レースでは、序盤にリズムを掴むことが少し難しかった。今日はこの週末でもっとも温度条件が高く湿度もあったので、グリップ面で厳しかったんだ。レース中盤からどんどん良くなってきて、最終ラップではベゼッキ選手をオーバーテイクしてポイント圏内に食い込むことができた。今回もNTS RW Racing GPにポイントを持ち帰れたことが、何よりよかった。次戦のオースティンも、この調子でがんばるよ」

生田目 將弘代表

「アルゼンチングランプリにおいて、64号車、2号車ともポイント獲得をすることが出来て安堵しています。一方で、マシンの調子が上がってきているので欲も出てきているのが正直なところです。アルゼンチンGPのサーキットはカタールGPのサーキットとは特徴が異なる要素も多いのでマシンの方向性という意味で悩むところもありましたが、技術的な課題も具体化してきていますので、改善の為の方法論も具体化してきました。シーズン中盤に向けて更にポテンシャルアップを図れるよう引き続き努力していきたいと思っています。オデンダール選手については、第三戦のアメリカGPにおいて復帰できるかどうかの見通しはまだ立っていませんが、順調に回復していますので、早期に復帰してくれる予定です。オデンダール選手の代理で見事に職責を果たしてくれているラフィン選手に感謝すると共に、オデンダール選手の復帰を切に願っています。」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)