第12戦イギリスGPの予選で、NTS RW Racing GP のスティーヴン・オデンダールとジョー・ ロバーツは、ともに高いポテンシャルを発揮しました。予選セッション中に上位陣へ迫る走りを 見せた両選手でしたが、最終的に 20 番手と 25 番手のタイムを記録しました。土曜の予選セッションは、いかにも英国らしい、めまぐるしくかわる天候に翻弄される1日になりました。MotoGPクラスの走行が雨の影響で順延した影響で、Moto2クラスも当初の予定より55分遅れで始まりました。セッション終盤には路面が乾き、選手たちはドライコンディションのなかでタイムアタックを行いました。

この微妙な難しい路面条件下で、NTSRWRacingGPの両選手はNTSシャシーの性能を存分に引き出しました。ロバーツは、ウェットからドライへと乾いていくコンディションで力強い走りを披露し、順位をどんどん上げてシングルポジションに到達しました。オデンダールも安定感の高いライディングで、一定したラップタイムを刻みました。明日の気象情報は強い雨になるとの予測で、日曜のレースは予断を許さない状況です。Moto2クラスの決勝は、現地時間午後2時半(日本時間午後10時半)にスタートする予定です。

スティーヴン・オデンダール(予選25位2分10秒112)

「今日はコンディションが微妙だったので難しい予選になったけど、走り出しから全力で攻め続けたよ。予選の順位が25番手になってしまったのは残念だけど、明日がドライコンディションになるなら、いい走りをできる自信がある。天気予報では雨になるということだけど、ウェットになっても、もちろん力のかぎり戦うよ。いつもがんばってくれるチームの皆のためにも、今後に繋がるいいレースにしたい」

ジョー・ロバーツ(予選20位2分09秒582)

「今日の予選では、走るたびにポジションを上げていき、一時は4番手にまで上昇できたから、とてもいい手応えを掴むことができたよ。ドライコンディションのなかでこれだけの走りをできたということは、とても意義があると思う。舗装がどんどん乾いてきて路面温度が上昇し、皆がソフトコンパウンドのタイヤで攻めはじめたときも、僕たちはハードコンパウンドのタイヤで走り続けていたので、それに関しては少し戦略ミスだったと思う。その影響で、予選の終盤は順位を落として20番手になってしまった。でも、これだけの走りを発揮できたのは、チーム全体にとってとてもポジティブなことだ。ドライではいい手応えを掴めているけれども、明日は雨の予報なので、それが少し微妙なところだね。チームはとても素晴らしい仕事をしてくれているので、明日もきっといい仕上げをしてくれると信じている。決勝は追い上げのレースになるけれども、どんどんポジションを上げて行けそうな感触は掴めているんだ」

ヤルノ・ヤンセン(チームマネージャー)

「今日の予選では、両選手とも、とてもいい走りを披露してくれました。このレースウィークは、 走るたびにどんどんパフォーマンスを上げているので、それが我々にはなによりポジティブな 手応えになっています。前戦のオーストリアでもポテンシャルの片鱗を見せることはできたと 思っていますが、今回はさらに我々の高い戦闘力を発揮できています。RW Racing と NTS、そ して両選手の資質がうまく噛み合うことで、これだけのパフォーマンスを披露できているのだ と確信しています。今日の予選は非常に充実した内容でしたが、最後の数分のタイムアタック では惜しくも我々の能力を存分に発揮しきることができませんでした。とはいえ、ここまでのセ ッションでは着実に積み上げてきたので、明日の決勝でも、いい走りをできる自信があります。 明日が雨になれば、我々にとっては初めて経験するウェットレースになります。それもまた、今 後に向けて楽しみな要素のひとつといえるでしょう」

(Source: NTS)

(Photo courtesy of NTS)