2025年シーズンの最終予選はアプリリアのマルコ・ベッツェッキが1分28秒809の驚異的タイムでポールポジションを獲得。2番手アレックス・マルケスとの差はわずか0.026秒、5番手までが0.096秒以内という記録的な拮抗ぶりとなった。
■Q1:ラウルとザルコが突破、バニャイアはバイクトラブルで脱落
予選1回目(Q1)では、ヤマハファクトリーのアウグスト・フェルナンデスが序盤で転倒。代わって同じ姓のラウル・フェルナンデスがアプリリアでセッション首位に立ち、0.032秒差でヨハン・ザルコ(ホンダLCR)が2番手につけた。フランチェスコ・バニャイアは3番手と僅差で食らいついたが、終盤にラウル・フェルナンデスが1:29.036を叩き出して他を圧倒。その直後、バニャイアはバイクトラブルによりコースサイドでマシンを止める事態に。さらにブラッド・ビンダーのタイムで脱落が確定し、最終的に5番手でQ1敗退。明日のグリッドは16番手からのスタートとなる。
■Q2:記録更新の1分28秒台、極限の戦い
Q2の幕開けとともにホームヒーローのペドロ・アコスタが1:29.298で暫定トップ。しかし、アレックス・マルケスが1:28.967で最初に1分28秒台へ突入し、場内を沸かせた。
その後、クアルタラロ、モルビデリ、ディ・ジャンアントニオらが次々とタイムを更新。セッション残り6分の段階でベッツェッキは9番手に沈んでいたが、ニュータイヤ投入後のアタックでついに記録更新。1分28秒809で全体トップに浮上し、リカルド・トルモのオールタイムラップレコードを塗り替えた。
終了間際には、アレックス・マルケスが再度ベストを詰めたが、わずかに届かず。クアルタラロが3番手に食い込み、アコスタは0.096秒差の5番手ながら2列目スタートに甘んじた。
バレンシアGP Q2結果

バレンシアGP Q1結果
中の人は元スズキ(株)気になるバイクニュースを2014年から運営しています。愛車遍歴はGSX-R1000K5、DucatiモンスターS2R、Ducati 916、XR230F、GSX-R600 K7、最近はまた乾式クラッチのDucatiに乗りたいと思っています。